関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)の英語は、大学ごとに大問の数も、出題の中身も、試験時間も違います。過去問で点数を伸ばすには、「どの大問に何点あって、何分かけるか」を先に決めておくことが大切です。

この記事では、豊中英語塾が過去問を分析してまとめた4大学の英語の出題形式・解答形式・配点・目標点数・目標時間を紹介します。

この記事の数字について
・この記事は2025年度までの一般入試(文系)の過去問をもとに分析しています。
・大問ごとの配点は大学から公表されていないため、豊中英語塾が過去問を分析した予想配点です。予想配点は分析する人によって違いが出ます。
・試験時間や科目ごとの配点は、学部や方式によって異なる場合があります。受験する年度の入試要項で必ず確認してください。

関関同立の英語 出題形式の比較

関西大学関西学院大学同志社大学立命館大学
試験時間90分90分100分80分
満点(文系)200点200点200点120点
大問数3635
設問数50564645
出題内容会話文・段落整序1題/長文読解2題長文3題/文法・語法1題/語句整序1題/会話文1題長文2題/会話文・和文英訳1題長文読解2題/会話文1題/文法・語法1題/単語・語彙1題
解答形式全問マーク式全学部日程は全問マーク式(学部個別日程は記述あり)マーク式+記述(和訳・和文英訳)全問マーク式
  • 記述問題があるのは同志社大学と関西学院大学の学部個別日程です。関西大学と立命館大学は全問マーク式です。
  • 関西学院大学と立命館大学では、文法・語句の問題が独立した大問として出題されます。

関西学院大学の学部個別日程は記述問題あり

関西学院大学は、全学部日程がすべてマーク式なのに対し、学部個別日程では和訳問題2題と英作文1題の記述問題が出題されます。個別日程も受ける場合は、マーク式の時間配分に加えて、記述の答案を書く時間を確保する練習が必要です。

出題内容の比率(設問数ベース)

関西大学関西学院大学同志社大学立命館大学
長文読解78%62%82%47%
会話文10%15%18%16%
段落整序12%———
文法・語法—15%—16%
語句整序—8%——
単語・語彙———21%

どの大学も長文読解の比率が高いのが特徴です。一番低い立命館大学でも約5割、関西大学・同志社大学・関西学院大学では6〜8割を長文読解が占めます。関関同立の英語対策は、まず長文を読み切る力をつけることが最優先です。

大学別 目標点数と目標時間

豊中英語塾で受験生に目安として伝えている、大問ごとの目標点数と目標時間です。関西大学・関西学院大学・立命館大学は、大問ごとの時間の合計を試験時間より少し短くしてあり、残りの時間で見直しをします。

目標点数目標得点率試験時間
関西大学160/200点80%90分
関西学院大学150/200点75%90分
同志社大学160/200点80%100分
立命館大学96/120点80%80分

関西大学(目標 160/200点・90分)

大問内容目標点/配点目標時間
大問1会話文・段落整序44/44点12分
大問2長文読解68/88点40分
大問3長文読解48/68点33分

関西大学はすべての設問が1問4点です。難しい1問も易しい1問も同じ点数なので、迷う問題に時間をかけすぎず、取れる問題から確実に得点しましょう。大問1の会話文・段落整序は満点を狙い、短い時間で終わらせて長文に時間を回します。段落整序は、接続詞や代名詞(this・they など)が並べ替えの手がかりになります。

関西学院大学(目標 150/200点・90分)

大問内容目標点/配点目標時間
大問1長文読解35/46点22分
大問2長文読解25/33点22分
大問3長文読解23/31点16分
大問4文法・語法27/30点5分
大問5語句整序21/30点10分
大問6会話文27/30点10分

大問ごとの目安を合計すると158点です。すべての大問で目安どおりに取れなくても合計150点に届くよう、8点の余裕を持たせています。

文法・語法は5分で素早く解き、3題ある長文に時間を残すのがポイントです。

同志社大学(目標 160/200点・100分)

大問内容目標点/配点目標時間
大問1長文読解大問1・2の合計で
120/150点
40分
大問2長文読解(大問1と合わせて)40分
大問3会話文・和文英訳40/50点20分

大問1・2の配点は、下線部和訳がどちらの大問に出るかなどで年度によって変わります。そのため、長文2題を合わせて150点中120点を目標にします。時間は長文に40分ずつ、会話文・和文英訳に20分で、試験時間100分を使い切る配分です。

  • 空所補充と整序問題は完答を目指す
  • 同意語問題は2ミス以内に抑える
  • 内容一致は1ミス以内に抑える

立命館大学(目標 96/120点・80分)

大問内容目標点/配点目標時間
大問1長文読解20/29点25分
大問2長文読解23/31点25分
大問3会話文21/24点15分
大問4文法・語法14/16点5分
大問5単語・語彙18/20点5分

文法・語法と単語・語彙は合わせて10分で終わらせ、2題の長文に50分かけられるようにします。

入試全体に占める英語の配点

文系

関西大学関西学院大学同志社大学立命館大学
英語200点(44.4%)200点(40%)200点(40%)120点(37.5%)
現代文75点(16.7%)75点(15%)90点(18%)60点(18.8%)
古文75点(16.7%)75点(15%)60点(12%)40点(12.5%)
選択科目100点(22.2%)150点(30%)150点(30%)100点(31.3%)

文系では、どの大学も英語が最も配点の高い科目で、合計点の約4割を占めます。英語で得点できるかどうかが合否を大きく左右します。

※関西大学の全学日程2には、英語を150点に換算して3教科を同じ配点で判定する「同一配点方式」もあります(商学部・外国語学部・社会安全学部を除く)。

理系

関西大学関西学院大学同志社大学立命館大学
英語100〜200点 ※1150点(33.3%)※2200点(36.4%)100点(33.3%)
数学200〜225点 ※1150点(33.3%)200点(36.4%)100点(33.3%)
理科150〜225点 ※1150点(33.3%)150点(27.3%)100点(33.3%)

※1 関西大学の理系は、方式によって配点が変わります。たとえばシステム理工学部(2027年度入試)では、次のようになっています。

方式(システム理工学部)英語数学理科合計
全学日程1・3教科型(理科1科目選択)200点200点150点550点
3教科型(理科設問選択)150点200点200点550点
全学日程2・3教科型(理数重視)100点225点225点550点

※2 関西学院大学の理系も、方式によって英語の配点が100〜150点と異なります。

理系では大学・方式による差が大きく、同志社大学は英語の比重が高い一方、関西大学の理数重視の方式では英語の比重が低くなります。

大問別の予想配点(豊中英語塾の分析)

大学は大問ごとの配点を公表していないため、以下は過去問の分析にもとづく予想配点です。分析する人によって数字は変わり、他の予備校とは異なる場合があります。

関西大学(200点)

大問設問1問の配点問題数小計
大問1(44点)A 会話文4点5問20点
B 段落整序4点6問24点
大問2(88点)A 空所補充4点15問60点
B 内容4点7問28点
大問3(68点)A 下線部(同意表現)4点10問40点
B 内容4点7問28点

関西学院大学(200点)

大問内容予想配点
大問1長文読解46点
大問2長文読解33点
大問3長文読解31点
大問4文法・語法30点
大問5語句整序30点
大問6会話文30点

関西学院大学は予想配点のばらつきが特に大きい大学です。たとえば他の予備校では、大問1〜6を48・39・28・20・25・40点と予想しています。いずれの予想でも、長文3題で全体の5割以上を占める点は共通しています。

同志社大学(200点)

大問設問1問の配点問題数小計
大問1(71点)A 空所補充2点3問6点
B 同意語3点9問27点
C 下線部4点3問12点
D 整序問題8点1問8点
E 内容一致6点3問18点
大問2(79点)A 空所補充2点3問6点
B 同意語3点8問24点
C 下線部4点3問12点
D 整序問題8点1問8点
E 内容一致6点3問18点
F 和訳問題11点1問11点
大問3(50点)A 空所補充5点8問40点
B 和文英訳10点1問10点

同志社大学は整序問題(8点)・和訳(11点)・和文英訳(10点)の1問あたりの配点が大きいのが特徴です。記述問題を後回しにせず、確実に部分点を取りにいきましょう。※下線部和訳は年度によって大問1・2のどちらに出るかが変わります。

立命館大学(120点)

大問設問1問の配点問題数小計
大問1 長文(29点)内容理解3点4問12点
内容一致3点5問15点
主題選択2点1問2点
大問2 長文(31点)空所補充2点8問16点
内容理解3点5問15点
大問3 会話(24点)空所補充3点8問24点
大問4 文法(16点)空所補充2点8問16点
大問5 語彙(20点)空所補充2点5問10点
同義語2点5問10点

最近の入試での変更点

  • 関西大学:2026年度入試では大きな入試方式の変更はなく、英語も大問1が会話文・段落整序、大問2・3が長文総合問題という従来の形式が続きました(すべて客観式)。
  • 関西学院大学:2026年度入試では、経済学部の共通テスト併用日程で英語の扱いが変わりました(数学型で英語が必須から選択に)。
  • 同志社大学・立命館大学:英語の出題形式について、大きな変更は公表されていません。

2027年度入試の変更点は、各大学が公表する入試ガイド・入試要項で必ず確認してください。

まとめ:配点を知ってから過去問を解こう

  • 関関同立の英語は、どの大学も長文読解が得点の中心
  • 記述問題があるのは同志社大学と関学の学部個別日程。それ以外は全問マーク式
  • 文法・会話文などの短い問題は短時間で高得点を取り、長文に時間を回す
  • 大問ごとの目標点と目標時間を決めてから過去問を解き、毎回ズレを確認する

志望校の合格最低点もあわせて確認しておきましょう。関西大学の合格最低点(5年分の早見表)/関西学院大学の合格最低点&合否判定ツール

アイキャッチ画像の写真出典(Wikimedia Commons より。トリミングして4枚を合成しています。合成画像は CC BY-SA 4.0)
関西大学:KansaiUV1.JPG(撮影:鉄虫。the poster/CC BY-SA 3.0)
関西学院大学:Universitat Kwansei Gakuin – Jardí Central(撮影:Indpcatll/CC BY 4.0)
同志社大学:Imadegawa Campus, Doshisha University(撮影:Felix F/CC BY-SA 2.0)
立命館大学:Ritsumeikan-Univ-Kinugasa-02.jpg(撮影:J o/CC BY-SA 3.0)

豊中英語塾について

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