関西学院大学の日本史では、どの分野から勉強すればよいのでしょうか。
この記事では、2017〜2024年の過去問を教科書のテーマに対応させ、頻出分野を集計しました。近代文化・教育に加え、律令国家や室町幕府など、古代・中世のテーマも上位に入っています。ランキングと直近対象3年間の変化をもとに、復習の優先順位を整理します。
最初に確認しておきたい点として、以下の数値は「教科書対応候補テーマの出現件数」です。
誤答選択肢に登場した内容も集計に影響するため、学習範囲の優先順位を考えるための暫定的な集計としてご覧ください。
関学日本史の頻出分野ランキング【2017〜2024年】
| 順位 | テーマ | 教科書データ上の対応ページ | 2017〜24年の出現件数 | 2022〜24年の出現件数 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 近代文化・教育・大衆文化 | p.289〜299 | 134 | 46 |
| 2位 | 律令国家の成立と展開 | p.39〜48 | 115 | 45 |
| 3位 | 室町幕府・南北朝 | p.110〜115 | 98 | 52 |
| 4位 | 自由民権・憲法・初期議会 | p.246〜255 | 95 | 25 |
| 5位 | 日清・日露戦争と帝国主義 | p.256〜265 | 82 | 38 |
| 6位 | 寛政・天保改革と対外危機 | p.204〜213 | 81 | 29 |
| 7位 | 鎌倉文化 | p.104〜109 | 77 | 26 |
| 8位 | 文治政治・元禄経済文化 | p.177〜191 | 71 | 28 |
| 9位 | 古墳文化・ヤマト政権 | p.24〜32 | 69 | 31 |
| 10位 | 幕藩体制の成立・対外関係 | p.150〜164 | 62 | 22 |
| 11位 | 織豊政権・桃山文化 | p.139〜149 | 61 | 15 |
| 12位 | 白鳳・天平文化 | p.49〜54 | 59 | 21 |
| 13位 | 占領と民主化改革 | p.325〜332 | 53 | 29 |
| 14位 | 近代産業・労働・社会問題 | p.279〜288 | 51 | 13 |
| 14位 | 冷戦・占領政策転換・講和 | p.333〜338 | 51 | 27 |
※同じ小問の内容が複数のテーマに関係する場合があるため、各テーマの件数を合計しても小問の総数にはなりません。ページ番号は今回の照合に使用した教科書データ上の目安です。
関学日本史の特徴は?古代・中世と文化史も重要
このランキングから分かるのは、関学日本史を単純に「近現代重視」と捉えると、学習の優先順位を誤りかねないということです。律令国家の成立と展開が2位、室町幕府・南北朝が3位に入り、古墳文化・ヤマト政権も上位にあります。
特に律令国家を復習するときは、制度の名前を覚えるだけで終わらせず、戸籍・班田収授・租庸調・地方行政・国司・官制について、それぞれの仕組みや時期の違いを説明できるようにしておきましょう。
もう一つの特徴は、文化史に関わるテーマもよく出るということです。近代文化・教育・大衆文化が1位で、鎌倉文化や白鳳・天平文化も上位に入っています。「文化史は最後にまとめて暗記する」という進め方では、復習が間に合わなくなるおそれがあります。
文化史では、人物と作品の組み合わせに加え、宗派・建築・美術・学問・学校制度なども、選択肢のどこが正しく、どこが誤っているかを判断できるように学習することが大切です。
近代史は、幕末 → 明治維新 → 自由民権運動 → 憲法・議会 → 日清・日露戦争という流れで学ぶと整理しやすくなります。個別の用語をばらばらに覚えるだけでなく、政治体制や対外関係がどう変化したかをつなげて確認しましょう。
2022〜2024年に出現が増えたテーマ
2019〜2021年と2022〜2024年は、集計対象がそれぞれ720小問です。同じ小問数の期間を比べると、次のテーマで出現件数が増えています。
| テーマ | 2019〜21年 | 2022〜24年 | 差 |
|---|---|---|---|
| 室町幕府・南北朝 | 31 | 52 | +21 |
| 占領と民主化改革 | 11 | 29 | +18 |
| 冷戦・占領政策転換・講和 | 13 | 27 | +14 |
| 古墳文化・ヤマト政権 | 18 | 31 | +13 |
| 経済大国・石油危機・バブル | 14 | 27 | +13 |
| 室町社会・一揆・応仁の乱 | 11 | 20 | +9 |
| 日清・日露戦争 | 31 | 38 | +7 |
特に目立つのは室町時代です。「室町幕府・南北朝」は31件から52件に増えています。室町社会・一揆・応仁の乱も増えているため、室町時代は政治の流れだけでなく、社会の変化や文化まで合わせて復習したいところです。
また、占領と民主化改革、冷戦・講和に関わるテーマも、この比較では出現件数が増えています。戦後史を後回しにしすぎないようにしましょう。
一方、自由民権・憲法に関わるテーマは37件から25件、織豊政権は29件から15件、近代産業・労働は24件から13件に減っています。ただし、2017〜2024年全体では上位に入るテーマです。この比較だけで「もう出ない」と判断することはできません。
頻出分野から決める勉強の優先順位
今回の集計を教材作成や復習時間の配分に使うなら、次の順番を目安にできます。
最優先で固めたい分野
- 律令国家の成立と展開
- 室町幕府・南北朝から応仁の乱まで
- 近代文化・教育
- 幕末から憲法制定・初期議会まで
- 日清・日露戦争とその前後
次に厚く復習したい分野
- 鎌倉時代の政治と鎌倉文化
- 古墳文化とヤマト政権
- 幕藩体制の成立と対外関係
- 文治政治と元禄期
- 寛政・天保改革と対外危機
- 占領改革から講和まで
これは頻出分野に復習時間を多めに配分するための順序です。関学の日本史では時代を横断する正誤問題もあるため、上記以外の時代を学習範囲から外すという意味ではありません。
正誤問題では「どこが違えば誤文になるか」を覚える
関学の正誤問題を解くときは、用語を見て「知っている」と判断するだけでは不十分です。選択肢の中で、次のどの部分が入れ替わっているかを確認しましょう。
- 人物:その政策や作品に関わった人物は正しいか
- 時期:出来事の前後関係や政権の時期は合っているか
- 制度:仕組みの内容や対象を取り違えていないか
- 場所:地域や国名を入れ替えていないか
- 文化:作品・作者・宗派・時代の対応は正しいか
復習では、誤った選択肢を見つけたら、誤りの箇所に印を付け、正しい内容に直して説明するところまで行うと効果的です。頻出分野ほど、この方法で知識の精度を高めておきましょう。
さらに、引掛けパターンを906問詳細に分析しました。
続きを読む: 関西学院大学の日本史|頻出分野ランキングと勉強の優先順位【2017〜2024年分析】
