「スマホ脳」という本を読み終わりました。前から分かっていましたが勉強をしない子がいたら私は真っ先にスマホの使用時間を見るようにしています。
確認したら平均5〜8時間は触っています。酷い時は週の平均が10時間を超える子もちらほら。
スマホやPCは私たちの生活に欠かせない存在となりました。
高校生全員が持ってるスマホの悪影響はないだろうかと、保護者の誰もがそんな不安が頭をよぎると思います。
どのように使えば安全なのか?
この本では私たちの不安を数々の研究結果と照らし合わして上で明確な答えを与えてくれます。
めちゃくちゃおすすめの本です。ぜひ手に取って読んで下さい。
子供のスマホ依存
まず、スマホの依存はなぜ起きるのか?
著者は原始時代から人の脳は変わっていないのでサバンナで生活していた時の危険察知能力の機能が人間の脳の機能の一部として残っており
スマホはその機能に訴えるから人は抗えないと教えてくれました。
皆さんも、ラインの未読のGメールの未読が同じ赤色なのは何故か気にしたことがありますか?
赤は危険を表す色です。この色を見ると人は脳からドーパミンが放出されつい、未読メッセージを見てしまいます。
他にもTwitter、Instagram、スマホゲームなどはスロットマシーンと同じ原理を採用して私たちの脳をハッキングするように日々訴えてきます。
そりゃー、高校生の皆んなは知らず知らすの内にスマホ依存になってしまいますよね。
お酒やタバコパチンコが未成年に禁止されている理由を知っていますか?
答えは、未成熟な脳の子供たちは大人と比べて依存になりやすいからです。
でも、今そんなスマホを高校生のほとんどがポケットに入れて活動しています。
よくよく考えたら本当に怖い話です。
勉強への影響は?
もちろん勉強の影響もあります
人の脳は集中しなければ長期的に記憶を保持することができません
しかし、スマートフォンは私たちの集中力を奪い英単語や数学の公式などを長期的に記憶すること邪魔します。
例えば、ポケットにスマートフォンを入れているだけでテストの成績が20%悪くなったり
スマートフォンを机の上に置くだけで私たちの集中力はスマートフォンに割かれ目の前の勉強に集中できなくなります。
このような悪循環が気づかないうちに私たちの勉強を邪魔するのです。
集中力が武器の現代社会においてテクノロジーの発達を表すスマートフォンが私たちの集中力を奪うというなんとも皮肉な話ですよね。
対策と塾でやってること。
じゃあ対策は何をしたらいいのか?
著者は本書の最後にデジタル時代のアドバイスというページを設けスマホ対策を教えてくれています。
元々塾でして効果があったことと合わせてお伝えします。
- スマートフォンの表示をモノクロにする。
- 通知機能を全てオフ
- 勉強の時はスマホは別の部屋に置く
- SNSのアプリを消して見るときは、PCなどから見るなど面倒な手順を一つ入れる。
- スクリーンタイムの時間を制限する。
塾では、私が不定期に生徒のスクリーンタイムを確認して
あまりにも行き過ぎている場合や宿題をしない場合は保護者の人に連絡を取りスクリーンタイムに制限をかけます。
正直これが一番効果がある方法なのですが、そこはやはり最近の高校生。
あの手この手で制限を解除しようとしています。
全て本人の問題なので、私たちや保護者の皆様は本人がスマホ中毒だと気づけれるように
このような手助けをするのが一番なのかなと感じました。
次に効果があったのは画面をモノクロにするです。
モノクロにすることによって色のない画面はドーパミンの放出量を少なくするので、
高校生が見る SNS の魅力度が激減します。
これは本当にやって良かったなと感じました。
後は、これは私が保護者面談などをして感じたことですが、
スマートフォンを持つ時に約束として SNS は大学生まで禁止と決めている保護者の方が多く見られました。
確かに禁止されている子供たちは皆関関同立以上の大学に進学しているのでこの効果はあるのかなと、思っております。
受験が本当に簡単になった。(スマホをコントロール出来たら)
本当に、私たちが受験生の時より今の高校生は 誘惑が多くなったと感じております。
本書を読むまではスマートフォンがドラッグと同じぐらい依存度が高いということを知らなかったので、この本を読んだ後なぜ生徒たちがこれほどまでに、スマートフォンに依存するかが分かりスッキリしました。
そしてそれ以上にスマートフォンをコントロールすることが受験においてこれほど有利に働くことはないと確信しました。
是非皆さんもこの本を一度手に取って読んでみてください
人生が変わる本になると思います。