先日、ケヴィン・ケリーさんの「〈インターネット〉の次に来るもの」を読みました。豊中市に住んでいる高校生の皆さんに知っておいてほしい事がたくさんあったので紹介します。

インターネットの発展はどんどん進む。

著者はこれからの時代もっとIT化が進み世界は皆が平等に情報を集めることが出来ると述べています。しかし、そんな世界になるには12の要素が大切だと述べています。

本書ではこの進化の流れを「Becoming」「Cognifying」「Flowing」「Screening」「Accessing」「Sharing」「Filtering」「Remixing」「Interacting」「Tracking」「Questioning」「Begining」の12の要素に分けて、それらが相互作用していくことで人類がこれから迎える時代の変化を予測しています。

3年前に出版されている本だが、しっかりと現在の状態を予測している。

この本の中身の紹介は違うレビューサイトを参考にするか、ご自身で本を買ってぜひ読んでください。私がこの本を読み終わった時に感動したのは、この本の発売は2016年だったことです。

つまり2016年に発売されている本がここまで正確に現代のIT化を予測していることに脱帽をしました。

しかし、その予測にはしっかりとした考えの基盤が存在しています。著者は、その考えを基盤にすれば、必ずインターネットはこの道筋を辿るだろうと考え論じております。ここで私たちが著者から学ぶことは、確実な未来を予測するには、今の現状をしっかり理解するという事です。

E判定から難関大へのキャッチコピーほどアテにはならない。

このキャッチコピーは、定番中の定番なので良くみるキャッチコピーです。これを見た高校生は「難関大ってE判定からでも行けるだ」と軽く見てしまい入塾をします。しかしいざ入塾して授業を受けてみると講師が言ってる事が、ほとんど理解出来なくて、気持ちが折れて勉強を辞めてしまう。勉強へのモチベーションが上がらない。

そんな、事態に陥っている人をたくさん見受けられます。そもそも、その塾がE判定の生徒を毎回難関私大に合格させていたら、 「確実に志望校に受かります」と言うキャッチコピーを使っているはずですよね?しかし、そんなキャッチコピーはあまり見た事がありませんよね?なぜでしょうか?

その答えは、どんなに優れた塾講師でも、どんなに優れた参考書が手元にあっても、最も肝心な要素である「本人の努力」だけは担保できないからです。

 

出来ない理由はたった2つ。

あまり誰も教えてくれない事ですが、出来ない理由は2つあります。この理由は「今の自分の現状をまったく理解していない」と「続ける事が出来ない」からです。勉強をする気持ちだけが、高まって入塾しても気持ちだけでは、勉強を続かないし成績も上がりません。

大切なことは現在の自分をしっかり分析することです。例えば、英語が出来ない原因は何だろうか?単語が覚えてない?それとも、英語長文に使われる文法を覚えてない?長文の構文のとり方が理解出来ないなどですね。

人間は弱い生き物です。自分のネガティブな側面の「成績が悪い」ことを直視出来ません。楽な方へ楽な方へと進みがちです。やらなくてもいいことはやらないし、動かなくていいなら動かない生き物です。

「いやいや成績が上がれば、私だって頑張って続けるよ!」と思った人もいるでしょうけど、はっきり言って99%の人が成績が上がる前に挫折します。私は今まで学校や塾で多くの生徒を見てきましたが、ほとんどの人が短期間で諦めようとしてしまうのです。だってやめても痛くも痒くもないのですから。

この本にも「諦めずに現状を受け入れて、模索し続けた人」がこれからの世の中を生き残れると書いています。
それは、諦めないで修正を繰り返せば、達成できないことはありませんから。「これがダメだった!今度はこっち!」と修正と改善を繰り返していけば理屈的にはいつか正解にたどり着きますよね?ただそれだけです。

「目標に向かってトライアンドエラーをし続けることが出来るかどうか」これだけです。この方法が成績を上げる唯一の方法だと思います。

確実に為になるし、面白い本です。

この本はとても面白く皆さんに読んで欲しいので内容はあまり触れないようにしました。気になる人がいれば是非書店に足を運び読んでください。これからITに関する英語長文がどんどん増えていく中で、日本語で書かれた本書を読むのは、オススメです。