1/27 分析

1月22日の最終確定データ(速報値)が出揃いました。

結論として、最終日の1日間だけで全学部日程は約+3,900人、学部個別日程は約+2,700人(1/21速報値との差分)という驚異的な「駆け込み出願」が発生しました。

これにより、関西学院大学全体の志願者数は、全学部日程で前年比103.7%(21,552人)、学部個別日程で前年比105.6%(12,784人)となり、最終的に昨年の人気を上回る結果で確定しました。

最終的に判明した「激戦区」と「穴場」を総括します。

1. 全体の推移:ラストスパートの衝撃

出願期間を通じた志願者数の推移(全学部日程)は、まさに「尻上がり」の曲線を描きました。

1月17日~19日: 文学部(アジア史・心理)や神学部など、特定の「狙い目」とされた学科がいち早く急増。

1月20日~21日: 社会科学系(商・社・経)の大規模学部で加速が始まる。

1月22日(最終確定): 桁違いの志願者が殺到。特に商学部・社会学部・経済学部で、最終処理のみで数百人単位の上積みが発生しました。

時点全学部日程 合計状況
1/1714,438人スローな出足。法学部などが低調。
1/1914,863人文学部の一部で過熱感が漂い始める。
1/2016,036人理系(情報)や教育学部が堅調に推移。
1/2117,664人商・社・経で駆け込みが本格化。
1/22(確定)21,552人最終日に約4,000人増。前年比103.7%で着地。

——————————————————————————–

2. 【激化】「アジア史学」と「商・社」の爆発的増加

初日から最終日までの推移で、最も劇的な動きを見せたのが以下の学部・学科です。

文学部 アジア史学専修

初日の段階ですでに前年を超えていましたが、最後まで勢いが止まりませんでした。

推移: 121人(1/17) → 128人(1/19) → 144人(1/20) → 170人(1/21) → 212人(確定)

結果: 全学部日程で前年比258.5%(約2.6倍)。学部個別(傾斜)に至っては前年比345.1%(107人/31人)という極めて厳しい入試となりました。

商学部(最大規模の駆け込み)

中盤までは緩やかでしたが、最終局面で「安定志向」と「滑り止め需要」を一手に引き受けました。

推移: 1,306人(1/17) → 1,504人(1/20) → 1,634人(1/21) → 1,883人(確定)

結果: 全学部日程で前年比113.8%。最終処理だけで約250人が加算され、昨年以上の激戦区へ変貌しました。

社会学部(全日程で難化)

推移: 1,151人(1/17) → 1,267人(1/20) → 1,381人(1/21) → 1,637人(確定)

結果: 全学部日程で前年比115.1%。個別日程も含め、すべての方式で前年を上回りました。

——————————————————————————–

3. 【復活】経済学部・理系学部の猛追

1月21日時点ではまだ「前年割れ」の可能性があった学部も、最終的には例年並みかそれ以上に回復しました。

経済学部(文系): 全学部日程は最終的に1,623人(前年1,645人)となり、**前年比98.7%**まで戻しました。ほぼ例年通りの競争率です。

工学部 情報工学課程: 初日から人気でしたが、最終的に全学部(均等)で449人(前年408人)となり、**前年比110.0%**でフィニッシュしました。理系最難関の一つです。

——————————————————————————–

4. 【穴場確定】最後まで志願者が戻らなかった学部

最終日の大量出願を経てもなお、前年度の数字に届かなかった「狙い目」学部が確定しました。

法学部(今年最大のチャンス)

法学部は全日程を通じて出足が鈍く、最後まで大きな波が来ませんでした。

政治学科: 全学部日程で440人(前年529人、83.2%)。個別日程(傾斜)は77.6%

法律学科: 個別日程(均等)で448人(前年648人、69.1%)。

結論: 関西学院大学の文系主要学部の中で、今年は法学部が最も穴場となりました。

塾生には全員出願してもらってるので今年も穴場の学部を予測出来ました。安心しました。

教育学部 幼児教育学コース

隣の「教育科学コース」が全日程で前年超え(全学部116%)の激戦となった一方、幼児教育は落ち着いています。

結果: 個別日程(傾斜)で104人(前年105人、99.0%)。全学部日程は前年を超えましたが、個別日程は狙い目でした。

建築学部

理系の中では志願者の戻りが遅く、比較的穏やかな倍率となりそうです。

結果: 全学部日程(均等)で587人(前年655人、89.6%)。数理重視型など全方式で前年を下回っています。

まとめ:2026年度入試の総括

1. 「安全志向」の逆流: 前年の倍率が低かった文学部アジア史学フランス文学に受験生が殺到し、逆に最激戦区となる「反動」が起きました。

2. 「全学部日程」への依存: 最終的に全学部日程の志願者は21,552人に達し、前年を上回りました。多くの受験生が、個別日程よりもチャンスの回数を増やす戦略(全学部日程の併願)をとったことが伺えます。

3. 勝敗を分けた「最終日」: 商学部や経済学部のように、最終日の1日だけで合否ラインが変わる規模の変動がありました。一方で、法学部のように最後まで競争率が上がらなかった学部を選べた受験生にとっては、有利な展開となりました。

関西学院大学 2026年度 志願者速報 最新データ反映版
学部 学科・専修・コース 日程方式 2026速報 前年度 進捗率
神学部 全学部日程 105 60
175.0%
個別(傾斜) 91 59
154.2%
個別(均等) 116 70
165.7%
文学部 文化歴史学科
哲学倫理学専修
全学部日程 164 148
110.8%
個別(傾斜) 81 79
102.5%
個別(均等) 51 53
96.2%
文化歴史学科
美学芸術学専修
全学部日程 147 123
119.5%
個別(傾斜) 90 66
136.4%
個別(均等) 49 55
89.1%
文化歴史学科
地理学地域文化学専修
全学部日程 97 118
82.2%
個別(傾斜) 54 57
94.7%
個別(均等) 42 48
87.5%
文化歴史学科
日本史学専修
全学部日程 171 169
101.2%
個別(傾斜) 67 52
128.8%
個別(均等) 79 81
97.5%
文化歴史学科
アジア史学専修
全学部日程 212 82
258.5%
個別(傾斜) 107 31
345.2%
個別(均等) 81 35
231.4%
文化歴史学科
西洋史学専修
全学部日程 171 180
95.0%
個別(傾斜) 62 65
95.4%
個別(均等) 77 91
84.6%
総合心理科学科
心理科学専修
全学部日程 466 370
125.9%
個別(傾斜) 218 167
130.5%
個別(均等) 214 201
106.5%
文学言語学科
日本文学日本語学専修
全学部日程 239 265
90.2%
個別(傾斜) 124 167
74.3%
個別(均等) 88 106
83.0%
文学言語学科
英米文学英語学専修
全学部日程 343 420
81.7%
個別(傾斜) 104 126
82.5%
個別(均等) 125 169
74.0%
文学言語学科
フランス文学フランス語学専修
全学部日程 349 204
171.1%
個別(傾斜) 144 89
161.8%
個別(均等) 124 116
106.9%
文学言語学科
ドイツ文学ドイツ語学専修
全学部日程 300 228
131.6%
個別(傾斜) 112 83
134.9%
個別(均等) 98 91
107.7%
社会学部 社会学科 全学部日程 1,637 1,422
115.1%
個別(傾斜) 1,086 1,012
107.3%
個別(均等) 1,032 925
111.6%
法学部 法律学科 全学部日程 1,208 1,380
87.5%
個別(傾斜) 308 377
81.7%
個別(均等) 448 648
69.1%
政治学科 全学部日程 440 529
83.2%
個別(傾斜) 208 268
77.6%
個別(均等) 217 274
79.2%
経済学部 経済学科(文系) 全学部日程 1,623 1,645
98.7%
個別(傾斜) 672 686
98.0%
個別(均等) 938 970
96.7%
経済学科(理系) 全学部日程 135 159
84.9%
商学部 全学部日程 1,883 1,655
113.8%
個別(傾斜) 758 667
113.6%
個別(均等) 852 808
105.4%
人間福祉学部 社会福祉学科 全学部日程 268 289
92.7%
個別(傾斜) 127 110
115.5%
個別(均等) 196 161
121.7%
社会起業学科 全学部日程 339 253
134.0%
個別(傾斜) 177 127
139.4%
個別(均等) 210 165
127.3%
人間科学科 全学部日程 305 331
92.1%
個別(傾斜) 129 119
108.4%
個別(均等) 167 162
103.1%
国際学部 国際学科 全学部(3科目型) 374 337
111.0%
全学部(英英型) 149 144
103.5%
個別(傾斜) 253 223
113.5%
個別(均等) 250 208
120.2%
教育学部 教育学科
幼児教育学コース(文)
全学部日程 282 274
102.9%
個別(傾斜) 104 105
99.0%
個別(均等) 173 167
103.6%
教育学科
初等教育学コース(文)
全学部日程 566 503
112.5%
個別(傾斜) 180 157
114.6%
個別(均等) 281 253
111.1%
教育学科
教育科学コース(文)
全学部日程 462 397
116.4%
個別(傾斜) 200 157
127.4%
個別(均等) 262 195
134.4%
幼児教育学コース(理)全学部日程22
100.0%
初等教育学コース(理)全学部日程2737
73.0%
教育科学コース(理)全学部日程3638
94.7%
総合政策学部 総合政策学科(文系) 全学部日程 1,303 1,238
105.3%
個別(傾斜) 470 397
118.4%
個別(均等) 688 612
112.4%
総合政策学科(理系) 全学部日程 87 98
88.8%
理学部 数理科学科 全学部(均等) 215 180
119.4%
全学部(数理重視) 241 245
98.4%
物理・宇宙学科 全学部(均等) 438 428
102.3%
全学部(数理重視) 385 391
98.5%
化学科 全学部(均等) 365 349
104.6%
全学部(数理重視) 321 268
119.8%
工学部 物質工学課程 全学部(均等) 243 269
90.3%
全学部(数理重視) 208 246
84.6%
電気電子応用工学課程 全学部(均等) 274 316
86.7%
全学部(数理重視) 294 312
94.2%
情報工学課程 全学部(均等) 449 408
110.0%
全学部(数理重視) 420 379
110.8%
知能・機械工学課程 全学部(均等) 357 339
105.3%
全学部(数理重視) 342 319
107.2%
生命環境学部 生物科学科 全学部(均等) 339 361
93.9%
全学部(数理重視) 247 236
104.7%
生命医科学科 全学部(均等) 387 409
94.6%
全学部(数理重視) 268 250
107.2%
環境応用化学科 全学部(均等) 407 433
94.0%
全学部(数理重視) 345 329
104.9%
建築学部 建築学科 全学部(均等) 587 655
89.6%
全学部(数理重視) 530 562
94.3%
全体合計 全学部日程 合計 21,552 20,782
103.7%
学部個別日程 合計 12,784 12,110
105.6%

1/23分析

この1日間(21日→22日)で、全学部日程は+2,008人、学部個別日程は+1,389人という大規模な駆け込み出願が発生しました。

  1. 社会科学系学部(法・経・商・社・人福・国・総政)
    最終日に最も志願者が集まったのは、やはり商・経・社・総政の大規模学部でした。特に総合政策学部(全学部日程)1日で150人以上増加し、最後まで迷っていた層が流れ込んだ様子が見て取れます。

分析1: 法学部(特に政治学科や法律学科個別均等)は最後まで大きな波が来ず、前年比60〜70%台で確定しました。対照的に、商学部や社会学部は前年比100%を超え、難化傾向です

分析2: 前日まで「穴場」だったドイツ文学(独文)が、最終日に+69人(約1.5倍)急増し、一気に前年並み(91.7%)まで埋まりました。駆け込み需要が集中した形です。

◦ 1/21時点では前年割れが目立ちましたが、最終日の大量出願により、全学部日程の合計は19,672人(前年比94.7%)まで回復しました。特に文系主要学部(商・社・文)では前年超えが相次いでいます。

  1. 「アジア史学」と「教育科学」の激化:
    文学部アジア史学(前年比234%〜335%)と教育学部教育科学コース(全日程で前年超え)は、今年度の入試で最も競争が激化したエリアとなりました。
  2. 「穴場」として残った学部:
    法学部(全学部80%、個別均等62%)、文学部地理学(全学部65%)、教育学部幼児教育(個別傾斜75%)などは、最後まで志願者が集中せず、相対的に合格のチャンスが大きいと言えます。
    このデータはインターネット出願の完了数であり、書類不備等の整理を経て最終的な受験者数が確定しますが、大きな傾向が変わることはありません

分析 1/19

. 人文・社会科学系学部(神・文・社・法・経・商・人福・国・総政)

文系学部では、商学部社会学部の増加数が目立ちます。また、神学部や**文学部(アジア史学専修など)**は、前年度の最終志願者数をすでに上回っている箇所があり、人気が集中しています。

学部・学科・専修日程方式1/171/19増加数前年度進捗率
神学部全学部日程6161060101.7%
個別(傾斜)4041+15969.5%
個別(均等)5456+27080.0%
文学部 哲学倫理全学部日程100105+514870.9%
個別(傾斜)5052+27965.8%
個別(均等)313105358.5%
文学部 美学芸術全学部日程120121+112398.4%
個別(傾斜)7272066109.1%
個別(均等)353505563.6%
文学部 地理学地域全学部日程5354+111845.8%
個別(傾斜)3335+25761.4%
個別(均等)2526+14854.2%
文学部 日本史学全学部日程126130+416976.9%
個別(傾斜)5253+152101.9%
個別(均等)5455+18167.9%
文学部 アジア史学全学部日程121128+782156.1%
個別(傾斜)7374+131238.7%
個別(均等)5053+335151.4%
文学部 西洋史学全学部日程129129018071.7%
個別(傾斜)4548+36573.8%
個別(均等)5153+29158.2%
文学部 心理科学全学部日程325337+1237091.1%
個別(傾斜)145153+816791.6%
個別(均等)146152+620175.6%
文学部 日本文学全学部日程180181+126568.3%
個別(傾斜)9293+116755.7%
個別(均等)7171010667.0%
文学部 英米文学全学部日程215224+942053.3%
個別(傾斜)6567+212653.2%
個別(均等)7579+416946.7%
文学部 仏文学全学部日程216227+11204111.3%
個別(傾斜)9398+589110.1%
個別(均等)7881+311669.8%
文学部 独文学全学部日程7788+1122838.6%
個別(傾斜)2429+58334.9%
個別(均等)2931+29134.1%
社会学部全学部日程1,1511,176+251,42282.7%
個別(傾斜)676709+331,01270.1%
個別(均等)634662+2892571.6%
法学部 法律学科全学部日程823848+251,38061.4%
個別(傾斜)209216+737757.3%
個別(均等)298304+664846.9%
法学部 政治学科全学部日程248263+1552949.7%
個別(傾斜)98106+826839.6%
個別(均等)101107+627439.1%
経済学部 (文系)全学部日程1,0821,110+281,64567.5%
個別(傾斜)367388+2168656.6%
個別(均等)522541+1997055.8%
商学部全学部日程1,3061,356+501,65581.9%
個別(傾斜)470493+2366773.9%
個別(均等)551573+2280870.9%
人間福祉 社会福祉全学部日程184189+528965.4%
個別(傾斜)8082+211074.5%
個別(均等)123125+216177.6%
人間福祉 社会起業全学部日程178194+1625376.7%
個別(傾斜)7988+912769.3%
個別(均等)119122+316573.9%
人間福祉 人間科学全学部日程168178+1033153.8%
個別(傾斜)6873+511961.3%
個別(均等)96100+416261.7%
国際学部全学部(3科)241249+833773.9%
全学部(英英)8590+514462.5%
個別(傾斜)154160+622371.7%
個別(均等)146151+520872.6%
総合政策 (文系)全学部日程753788+351,23863.6%
個別(傾斜)270282+1239771.0%
個別(均等)378401+2361265.5%

※ 志願者データ参照元:,

——————————————————————————–

2. 教育・理系学部(教育・理・工・生命環境・建築)

教育学部や理系学部では、増加数自体は一桁台のところが多いものの、コンスタントに積み上がっています。特に工学部の情報工学課程や**教育学部(初等教育)**の増加が堅調です。

1. アジア史学専修(文学部)の急増: 全学部日程で156.1%、学部個別日程(傾斜)で**238.7%**という極めて高い進捗率を記録しています。昨年と比較して人気が沸騰していることがうかがえます。

2. フランス文学専修(文学部)の好調: 全学部日程、学部個別日程(傾斜)ともにすでに前年実績を上回っています(進捗率110%超)。

3. 商学部・社会学部の底堅さ: 志願者母数が大きい学部ですが、全学部日程・個別日程ともに数十名単位で増加しており、安定した人気を維持しています。

4. 理系学部の数理重視型: 工学部や理学部では、「数理重視型」の増加が「均等配点型」と同程度か、場合によっては上回る(工学部情報工学など)動きを見せており、特定科目に強みを持つ層の出願が進んでいることが分かります。

この傾向を見ると法学部と文学部の言語系(フランス以外)が穴場になるかなと思います。