「自己採点では合格最低点を超えているのに、本当にこれで受かるの?」 「『得点調整』や『中央値補正』で点数が下がるって聞いたけど、実際どのくらい下がるの?」
多くの私立大学入試では「中央値補正法(成績標準化)」という計算式が採用されています。これは、選択科目間の難易度による不平等をなくすための仕組みですが、多くのケースで「素点(自分の採点結果)よりも点数が下がる」ことになります。(全ての科目に補正する大学もあります)
そこで、自分の素点が「実際の入試で何点扱いになるのか」をすぐに確認できる自動計算ツールと合否判定ツールを作成しました。過去問演習の分析に役立ててください。
点数補正自動ツール
- 満点を選ぶ
受験する科目の満点(100点、150点、200点など)を設定します。
- 中央値を入力
中央値を記入。中央値が公表されていなければ赤本や大学HPにある「受験者平均点」または「合格者平均点」を入力します。※中央値が公表されていない場合は「平均点」で代用して目安とします。
- あなたの素点を入力
: 過去問を解いて自己採点した点数を入力してください。
※数値を入れると自動計算されます
傾斜配点計算ツール(学部個別)
- 自己採点の実施
過去問終了後、関学の講評を使って自己採点を行います。各科目の**「自分の点数調整後の点数」と、その問題の「満点(配点)」**を確認してください。
- 基本情報の入力
ツール左側の「得点入力」セクションに、数値を入力します。
- 志望学部の選択
- 「判定パターン選択」のドロップダウンメニューから、自分の志望学部を選びます。
- 選択した学部に合わせて、入力欄のラベル(「国語」が理系なら「数学」に等)が自動で切り替わります。
- 学部ごとに設定された独自の比率(傾斜)がセットされます。
- 換算の実行
「換算を実行する」ボタンをクリックします。
関西学院大学 傾斜配点換算ツール
入試方式ごとの満点を入力し、志望学部を選択してください。
※全学部日程等の英語は200点満点が多いためご注意ください。
得点入力(調整後)
換算結果
左側の数値を入力して
ボタンを押してください
以上です。不備があってもご容赦ください。非公式ツールです
関西学院大学合否ツール
補正後の合計点数を記入してください。(傾斜配点の場合は補正してから傾斜配点の点数にしてから記入してください)
関西学院大学 合否判定
入力された「調整後の得点」と、大学公表の「合格最低点」を比較しています。
※選択肢にない学部・日程はデータ不足のため表示されません。
なぜ点数が変わるの?「中央値補正」の仕組み
なぜ、せっかく取った点数が下げられてしまうのでしょうか?
この方式は、簡単に言うと「科目間の不公平をなくす」仕組みです。
例えば世界史テストが簡単だった場合(平均点が高い) 高得点を取れているため、他の選択教科の人には不利です。そのままでは合否にかかるので、点数は大きく下方修正されます。
また、テストが難しかった場合平均点が低いと、補正によって点数が上方修正(または維持)されることがあります。
つまり、「中央値が高い時に、自分の点数が低いと点数が激減する」というのがこの方式の怖いところです。
全科目に点数調整がある場合(関学、関大)は複数の日程で合格者を出すので、1日目と2日目のテストの内容で不公平がないように調整します。
プロが教える!合否判定の本当の見方
私は普段、多くの受験生を見ていますが、この「得点調整」を甘く見て志望校選定を誤るケースが後を絶ちません。過去問に取り組む際は、以下の3点を意識してください。
- 「素点」で合格最低点を超えても安心しない
大学が公表している「合格最低点」は、ほとんどの場合「補正後」の点数です。一方、あなたが採点したのは「素点」です。 この計算機を使って点数が下がった結果、合格最低点に届いているかを確認する必要があります。 - 目標は「プラス15%」
補正で点数が引かれることを前提にすると、素点の段階で合格最低点+10〜15%の得点を取っておくのが安全圏です。ギリギリの点数では、本番の平均点次第で不合格になるリスクが高まります。 - 苦手科目を捨てない
中央値補正法では、極端に低い点数を取ると、補正によってさらに低い点数(場合によっては一桁など)に圧縮されることがあります。苦手科目でも、少なくとも「平均点」近くを死守することが、トータルの合格点への近道です。
まとめ
正確な現状把握が合格への第一歩
「得点調整」は受験生にとって怖い存在に見えますが、仕組みさえ分かれば対策は立てられます。
「なんとなく受かりそう」ではなく、数字に基づいた冷静な分析を行いましょう。もし、過去問の点数が伸び悩んでいたり、志望校の判定に不安がある場合は、ぜひ一度ご相談ください。
