今日は同志社女子大学の文法解説です。問題数も20問と多く落とせない箇所なのでしっかり勉強しましょう!
📘 英文法・語法問題 解説
21. 前置詞(according to)
| 項目 | 詳細 |
| 熟語 | according to |
| 和訳 | 価格は需要に応じて(需要に従って)上昇する。 |
| 正解 | ④ to |
| 完成文 | Prices go up according to demand. |
💡 核心ルール:定型セットフレーズ
- according は必ず to とセットで使われ、「〜に従って」「〜によれば」という意味の副詞句を構成します。
- to は「到達点」を示す矢印 → のイメージ。価格の上昇という変化が、需要という基準点に正確に合わせられている感覚です。
❌ 間違える理由: as は接続詞で「〜につれて」という意味がありますが、 according as という形で「〜に従って」という意味の熟語は作りません。

as は接続詞または前置詞ですが、接続詞として使うには、後ろに S+V が必要ですよ!
22. 動詞(vary)
| 項目 | 詳細 |
| 動詞 | vary(自動詞) |
| 和訳 | 睡眠時間は人によって異なる。人によっては他の人よりも長く寝る。 |
| 正解 | ④ vary |
| 完成文 | Sleeping hours vary from person to person… |
💡 核心ルール:Vary の焦点
- Vary(自動詞)の核は、**「個々の間にばらつきがある」「均一でない」**ことです。主語(睡眠時間)が、人によってその数値が変化する(異なる)という意味に完全に一致します。また自動詞は後ろに名詞を置くことはできませんよ!
- Vary from A to B は「AからBまで幅広く異なる」という広がりの感覚を明確にします。
| 動詞 | 意味 | 変化の焦点 |
| vary | 個々で異なる | 全体の中のばらつきや幅 |
| change | 時間とともに変わる | 過去の状態から現在の状態への移行 |
❌ 間違える理由: reduce は「〜を減らす」という他動詞が基本であり、主語である Sleeping hours が「減らす行為」を行うのは不自然です。

「もし文が A lack of sleep reduces productivity.」(睡眠不足が生産性を減らす)という形なら、reduce が正解になります。
23. 動詞(appreciate)
| 項目 | 詳細 |
| 動詞 | appreciate(他動詞) |
| 和訳 | もしあなたがお手伝いしてくださるなら、私はそれを感謝します。 |
| 正解 | ② appreciate |
| 完成文 | I’d appreciate it if you could help me. |
💡 核心ルール:Thank vs. Appreciate
| 動詞 | 目的語 | 意味の焦点 | 例文 |
| thank | 人 (you) | 人に感謝の意を伝える | I’d thank you if… |
| appreciate | 事柄 (it) | 事柄の価値を高く評価する | I’d appreciate it if… |
- この文では it(仮定の行為)を目的語にとり、「その価値を認める」という意味で感謝を表す appreciate が唯一適切です。
- would や could は現実から距離を置くことで、「もしそうしてくださるなら」という控えめで丁寧な感情を伝えます。

「感謝する」という意味の動詞なので、単純な和訳に釣られてしまいそうですね!でも、 thank は「人 (you) に感謝する」という意味で、目的語は通常、人です。ここもよーく生徒たちが間違えた所なので注意が必要!
24. 句動詞(stands for)
| 項目 | 詳細 |
| 句動詞 | stands for |
| 和訳 | 「AI」は「Artificial Intelligence(人工知能)」を表す/意味する。 |
| 正解 | ④ stands for |
| 完成文 | “AI” stands for “Artificial Intelligence.” |
💡 核心ルール:Stand for の意味
- Stand for の最も一般的な意味は「〜の略である/〜を表す」です。
- 略語が正式名称の**代わり(for)**に立っている(stand)イメージ。
- 他に「〜を支持する/擁護する」という意味もあります。
25. 動詞の語法(分離・阻止構文)
| 項目 | 詳細 |
| 構文 | V + O + from Ving |
| 和訳 | 雇用主は、従業員が効率的に働くのを妨げるべきではない。 |
| 正解 | ① discourage |
| 完成文 | Employers should not discourage employees from working efficiently. |
💡 核心ルール:「分離・阻止」の動詞
この文は「O が Ving するのを from で分離・阻止する」という構文を要求しています。
- discourage A from B: Aの勇気をくじき(de- courage) rightarrow AがBという行動から離れるように仕向ける。
- 同様の構文をとる動詞(阻止のネットワーク):
- prevent/keep/stop O from Ving (行動そのものの物理的遮断)
- prohibit/hinder O from Ving (行動の進行妨害)
❌ 間違える理由: distinguish(区別する)は distinguish A from B という形をとりますが、「妨げる」という意味はありません。
② distinguish: 識別する(A from B で AとBを区別する。意味が不適)
③ order: 命じる(order O to V の形が基本。形が不適)
④ entangle: 巻き込む、もつれさせる(意味が不適)
26. 動詞(major)
| 項目 | 詳細 |
| 動詞 | major in A(自動詞) |
| 和訳 | 最初、ジョンは心理学を専攻することを望んでいたが… |
| 正解 | ③ major |
| 完成文 | At first, John wanted to major in psychology… |
💡 核心ルール:Major in A
- major は「主要な」という意味の形容詞としても使われますが、動詞としては major in A で「Aを専攻する」という自動詞として使われます。
- in は「空間内での所属」を示す前置詞であり、その分野という領域に深く身を置くことを示します。
27. 比較構文(would rather A than B)
| 項目 | 詳細 |
| 熟語 | would rather A than B |
| 和訳 | 私はタクシーよりもむしろ電車に乗りたい。 |
| 正解 | ① than take |
| 完成文 | I would rather ride a train… than take a taxi. |
💡 核心ルール:原形の並列(パラレル構造)
- would rather A than B は「BするよりもむしろAしたい」という強い選択を表します。
- この構文では、AとBは動詞の原形でなければなりません。これは、助動詞 would の支配下に ride と take という「対等な選択肢」が並列に置かれているためです。
| 表現 | 形 | ニュアンス |
| would rather A than B | A (原形) rightarrow than rightarrow B (原形) | BよりもAを強く選択したい。 |
| prefer A to B | A (名詞/動名詞) rightarrow to rightarrow B (名詞/動名詞) | BよりもAを好む(一般的な好み)。 |
❌ 間違える理由: would rather の後に to 不定詞(than to take)を用いるのは誤りです。
- ② than to take: to不定詞は原則として不可。
- ③ to have taken: 不定詞と完了形(時制も合わない) → 不適。
- ④ to taking: 前置詞 to + 動名詞(prefer to Ving などの例外を除く) → 不適。
28. 動詞の語法(say/tell)
| 項目 | 詳細 |
| 動詞 | tell(他動詞) |
| 和訳 | カナコは私に、猫がとても好きだと伝えた。 |
| 正解 | ④ told |
| 完成文 | Kanako told me that she liked cats… |
💡 核心ルール:誰に伝えたか
空所の直後に me(伝える相手)が目的語として置かれているのが決定的なヒントです。

「人 (O) に 内容 (that節/名詞) を伝える」というS V O O または S V O that節 の形で使える動詞は tell が代表的選手!これも覚えておきましょう!ここ間違えたら文型把握出来てへんよ!
- tell O that節: 人(O)に内容を伝える(to 不要)
- say (to O) that節: 内容そのものを発話する(人に伝えるには to が必要)
❌ 間違える理由: said は「〜と言った」と訳せますが、said の直後に me を置くことはできません。さらに必ずtoも必要や!
- ① said (say の過去形): say that節 は可ですが、say + 人 (O) は不可(say to 人 が必要)。
- ② spoke (speak の過去形): speak to 人 は可ですが、その後に that節を直接続けることは不可。
- ③ talked (talk の過去形): talk to/with 人 は可ですが、その後に that節を直接続けることは不可。
29. to不定詞 vs 動名詞(forget)
| 項目 | 詳細 |
| 動詞 | forget の目的語 |
| 和訳 | これが鍵だよ。出かけるとき、ドアに鍵をかけることを忘れないでね。 |
| 正解 | ③ to lock |
| 完成文 | Don’t forget to lock the door when you leave. |
💡 核心ルール:To V は未来への矢印
- To V(不定詞): 未来への矢印 → rightarrow これから〜すること
- 文脈: 「出かけるとき」という未来の行為を忘れないよう、注意している。
- Ving(動名詞): 過去の足跡 leftarrow rightarrow すでに〜したこと
- forget locking とすると、「(過去に)鍵をかけたという事実を忘れるな」という意味になり、文脈に合いません。
30. 仮定法(仮定法過去完了)
| 項目 | 詳細 |
| 構文 | 仮定法過去完了 |
| 和訳 | もし私の母があの時私の問題について知っていたなら、彼女は私を助けてくれただろう。 |
| 正解 | ① had known |
| 完成文 | If my mother had known about my problem then, she would have helped me. |
💡 核心ルール:時制の一致と過去への距離感
- If節: 過去の事実に反する仮定 rightarrow 過去完了 had + p.p.
- 主節: 過去の行為の帰結 rightarrow would have + p.p.
❌ 間違える理由: knew(過去形)は「現在の事実に反する仮定」に使う仮定法過去の形であり、過去の帰結(would have helped)とは時制が一致しません。
- ② knew (過去形) → 仮定法過去(現在の事実に反する仮定)になるため、時制が合わない。
- ③ knows (現在形) → 不適。
- ④ would know → If節内には原則として助動詞の過去形は使いません。

仮定法はifが消えるのが通常です。今回はあったけど必ず消えたIFの構文も覚えておこな!
31. 副詞(almost)
| 項目 | 詳細 |
| 副詞 | almost(ほとんど) |
| 和訳 | 私はほとんど何でも食べられる。 |
| 正解 | ① almost |
| 完成文 | I can eat almost anything. |
💡 核心ルール:Almost の「寸止め感」
| 副詞 | イメージの核 | 修飾対象の焦点 | 例文 |
| almost | 寸止め(限界のすぐ手前) | 程度、数量、全集合(anything) | almost anything (何でもにほぼタッチ) |
| mostly | 大部分(主要な部分) | 頻度、構成要素(たいていは) | I mostly eat vegetables. |
- anything(何でも)のような全集合の言葉を「ほぼ」という意味で修飾するには、almost が最も適切です。
32. 動詞の語法(到着)
| 項目 | 詳細 |
| 動詞 | get to(自動詞) |
| 和訳 | 劇場に着いたときには、チケットは売り切れていた。 |
| 正解 | ② got to |
| 完成文 | when we got to the theater… |
💡 核心ルール:「到着」動詞の語法
空所の後に the theater(場所)があり、前置詞がない arrived と前置詞 for がある reached for は、この構文では誤りです。

arrived は「到着した」という意味があるから、間違えそうな人おりそうやな!単純な和訳に釣られてしまったらアカンよ!
文法問題は和訳じゃなくて先に文法で解く! arrive は自動詞なので、場所を導くには必ず前置詞(狭い場所は at、広い場所は in)が必要!
33.(such that)
| 項目 | 詳細 |
| 構文 | such… that… |
| 和訳 | この会社は、今や10万人を雇用するほど大きな組織に成長した。 |
| 正解 | ④ such a |
| 完成文 | This company has grown into such a big organization that it now employs… |
💡 核心ルール:So vs. Such の語順
「あまりに〜なので、…である」という結果を表す構文で、名詞句 big organization を強調しています。
- Such… that… rightarrow such + a/an + 形容詞 + 名詞 の語順
- So… that… rightarrow so + 形容詞 + a/an + 名詞 の語順

この語順を間違える人がホンマに多い!
意味は同じやからなんとなくでいけるねんけど、分けて覚えることが大切やで!うちの生徒たちも沢山間違えてた!注意してよ!
| 構文 | 語順の基本 | 強調の焦点 |
| such… that… | such (a/an) + 名詞 | 名詞(の属性)を強調 |
| so… that… | so + 形容詞/副詞 | 形容詞/副詞の程度を強調 |
34. It is urgent that S (should) V
| 項目 | 詳細 |
| 構文 | 仮定法現在/動詞の原形 |
| 和訳 | 彼女が彼と話し合うことが緊急に必要だった。 |
| 正解 | ④ urgent |
| 完成文 | It was urgent that she talk it over with him. |
💡 核心ルール:That 節内の動詞の原形
It is …that S V 構文において、that 節内の動詞が **talk(原形)になっているため、「要求・提案・必要・緊急」**を表す形容詞が必要です。
- urgent(緊急な)は、話者の「ぜひとも実行すべき」という強い必要性の感情を表し、動詞を (should) + 原形 にします。
- believed(信じられている)は事実を伝える動詞であり、that 節内の動詞は通常時制(talks/talked)となるため、原形 talk とは一致しません。
- Qなんでこんなややこしいの?
- A
覚えてるひとだけが点数とれるのが文法問題です。やけどテクニックがあってthatが( )の後ろにあったら、まずはこの文法を疑う。次に強調構文を疑う。で考えたら良いと思います。( )の位置ってヒントになる場合が多いのでアタマの中で「どこにあるんやろ?」って考えながらやってください!
35. 語彙(liar)
| 項目 | 詳細 |
| 語彙 | liar(嘘つき) |
| 和訳 | この政治家はしばしば不正直なので、常習的な嘘つきとして批判されている。 |
| 正解 | ③ liar |
| 文脈 | dishonest(不正直な) rightarrow habitual(常習的な) rightarrow liar(嘘つき) |
💡 核心ルール:文脈からの推測
- dishonest(不正直な)という性質と、habitual(常習的な)という行為の頻度から、「嘘をつく行為を習慣化している人」を意味する liar(lie に行為者を表す接尾辞 —ar が付いたもの)が論理的に導かれます。
36. 動詞(transmitted)
| 項目 | 詳細 |
| 動詞 | transmitted(過去分詞) |
| 和訳 | マラリアは、蚊によって媒介される病気だ。 |
| 正解 | ④ transmitted |
| 完成文 | Malaria is a disease transmitted by mosquitoes. |
💡 核心ルール:媒介(Trans- + mit)
- by mosquitoes(蚊によって)という動作主があるため、**受動態(過去分詞)**で名詞 disease を修飾しています。
- transmit: 横断して(Trans-)運ぶ/送る(mit)。病気が蚊という媒体を横断して人へと運ばれるという「媒介」のプロセスに完璧に一致します。
- infected は「〜に感染させる」という意味で、人が病気に感染させられる (a person is infected) のように使います。病気自体が infected されるとは言いません。
37. 否定の強調表現(Neither nor)
| 項目 | 詳細 |
| 熟語 | Neither A nor B |
| 和訳 | 男も女もどちらも真実を言っていない。つまり、二人は嘘をついている。 |
| 正解 | ③ Neither the man nor the woman is |
💡 核心ルール:全否定 vs 部分否定
| 表現 | 意味 | 形式 | 動詞の一致 |
| Neither A nor B | AもBもどちらも**〜ない**(全否定) | A と B の両方を完全に打ち消す。 | Bに一致(the woman is) |
| Not both A and B | 両方とも〜というわけではない(部分否定) | 一方は真実を言っている可能性がある。 | are |
- 文脈が「the two of them are lying(二人とも嘘)」という全否定なので、Neither A nor B が正しい選択肢です。
38. 慣用表現(take time)
| 項目 | 詳細 |
| 熟語 | take time |
| 和訳 | 右側通行に慣れるのには時間がかかる。 |
| 正解 | ④ takes |
| 完成文 | Driving on the right takes time to get used to. |
💡 核心ルール:Time vs Cost
- **「時間がかかる」**という中立的な意味の慣用表現は、take time を使います。
- take の核は「(時間という資源を)奪い取る」という感覚です。
- 主語が Driving on the right(動名詞句 rightarrow 単数)なので、動詞は三単現の takes が必要です。
❌ 間違える理由: cost は主に「費用(お金)がかかる」という意味で使われます。
39. The 比較級, the 比較級
| 項目 | 詳細 |
| 構文 | The 比較級 S V, the 比較級 S V |
| 和訳 | フランス語を勉強すればするほど、それだけもっと面白いと分かった。 |
| 正解 | ④ interesting I found it |
| 完成文 | The more I studied French, the more interesting I found it. |
💡 核心ルール:語順と感情動詞
- 語順: The 比較級の後に S V が続く(The more interestingI found it)。
- 感情動詞: find O C(OがCだとわかる)の C には形容詞が入ります。
- it(フランス語)は「感情の原因」なので、-ing 形の interesting を使います。
- -ed 形(interested)は「感情を受ける人」に使われます。
40. 熟語(take into account)
| 項目 | 詳細 |
| 熟語 | take A into account |
| 和訳 | すべてを考慮に入れると、父の人生は幸せなものだった。 |
| 正解 | ① account |
| 完成文 | Taking everything into account, my father’s life was a happy one. |
💡 核心ルール:考慮の熟語
- take A into account: Aを考慮に入れる
- account(勘定書き/報告)の中に判断の要素(everything)を取り込む(take into)イメージ。
- take A into consideration も同義ですが、空所に入るのは account のみです。
