(1)
The ( civilization ) of ancient Greece made many great discoveries in science, politics, and art. These discoveries changed the way that people think and live.
【和訳】 古代ギリシャの文明は、科学、政治、そして芸術において多くの偉大な発見をしました。これらの発見は、人々の考え方や生き方を変えました。
【正解】 1 civilization
【解説】 空所には、「古代ギリシャ (ancient Greece)」が成し遂げた「科学、政治、芸術における偉大な発見」を包括する言葉が入ります。 選択肢の中で、特定の地域や時代における社会や文化の発展した状態を指す言葉は civilization
(文明) です。
【他の選択肢】
- 2 disappointment: 「失望、がっかり」。文脈に全く合いません。
- 3 proportion: 「割合、比率;つり合い」。科学的な文脈で使うことはありますが、この文全体の意味には合いません。
- 4 advertisement: 「広告」。これも文脈に合いませんね。
【覚えておくと良いティップス】 civilization
は、関連する単語と一緒に覚えると、単語のネットワークが広がります。
civil
から広がる単語ファミリーcivil
(形容詞): 市民の、民間のcivil war
(内戦),civil rights
(市民権)
civilian
(名詞): (軍人に対して) 文民、一般市民civilize
(動詞): ~を文明化する、~を洗練させるcivilization
(名詞): 文明
語源はラテン語の civis
(市民) に遡ります。市民が集まって社会を形成し、そこから「文明」が生まれる、というイメージを持つと覚えやすいですよ。
(2)
The hard, wooden bench in the park was ( uncomfortable ), so Anna and Cathy decided to sit on the grass.
【和訳】 公園の硬い木製ベンチは心地悪かったので、アンナとキャシーは芝生の上に座ることにした。
【正解】 4 uncomfortable
【解説】 この問題は、文の中にあるヒントを見つけるのが鍵です。 「硬い木製のベンチ (hard, wooden bench
)」に座った結果、「芝生の上に座ることにした (decided to sit on the grass
)」とあります。 なぜ、わざわざ芝生に移動したのでしょうか? それは、ベンチが心地悪かったからだと推測できますね。 「心地よくない、不快な」という意味を持つ単語は uncomfortable
です。
【他の選択肢】
- 1 permanent: 「永久的な、常設の」。ベンチが常設であることは事実かもしれませんが、芝生に移動した理由にはなりません。
- 2 amusing: 「面白い、愉快な」。ベンチが面白い、というのも不自然ですね。
- 3 complicated: 「複雑な」。ベンチのデザインが複雑だった、という可能性もゼロではありませんが、
uncomfortable
ほど直接的な理由にはなりません。
【覚えておくと良いティップス】 un-
や dis-
, im-
のような接頭辞は、単語の意味を反対にする働きがあります。これを知っていると、知らない単語でも意味を推測できることがあります。
(3)
The people in the car crash could have been ( severely ) hurt. Luckily, their injuries were not serious.
【和訳】 その自動車事故に遭った人々は、ひどく怪我をしていた可能性があった。幸運なことに、彼らの怪我は深刻ではなかった。
【正解】 1 severely
【解説】 空所には、動詞句 hurt
(怪我をする) を修飾する副詞が入ります。 ポイントは、2文目の Luckily, their injuries were not serious.
(幸運なことに、彼らの怪我は深刻ではなかった) という部分です。 「幸運だった」ということは、その前には「もっと悪い事態になる可能性があった」という内容が来るはずですね。 「ひどく、深刻に」という意味で hurt
を修飾するのに最も適した副詞は severely
です。
【他の選択肢】
- 2 fluently: 「流暢に」。
speak fluently
(流暢に話す) のように使います。 - 3 currently: 「現在は」。
currently working
(現在働いている) のように使います。 - 4 anxiously: 「心配して、不安げに」。
wait anxiously
(心配そうに待つ) のように使います。
【覚えておくと良いティップス】 severe
(形容詞) / severely
(副詞) は、ネガティブな物事の「程度が甚だしい」ことを表すのに非常によく使われます。
severe
まとめsevere
(深刻な、ひどい) ↓
a **severe** storm
(激しい嵐)a **severe** illness
(重病)a **severe** punishment
(厳しい罰)**severely** damaged
(ひどく損傷した)**severely** criticized
(厳しく批判された)
(4)
The sofa was too heavy to carry, so Bill had to ( drag ) it across the floor to move it to the other side of his living room.
【和訳】 そのソファは重すぎて運べなかったので、ビルはそれをリビングの反対側へ動かすために、床の上を引きずらなければならなかった。
【正解】 1 drag
【解説】 too heavy to carry
(重すぎて運べない) という状況が大きなヒントです。 持ち上げられない重いものを床の上で動かすには、どうすればいいでしょうか?
そう、「引きずる」のが一般的ですね。 「(重いものを)引きずる」という意味を持つ動詞は drag
です。
【他の選択肢】
- 2 wipe: 「~を拭く」。床を拭くことはあっても、ソファを拭いて移動はできません。
- 3 greet: 「~に挨拶する」。
- 4 row: 「(ボート)を漕ぐ」。
(5)
Haruka wanted to enter a popular university, so she ( devoted ) all her attention to studying for the entrance exam.
【和訳】 ハルカは人気の大学に入りたかったので、彼女は全注意力を入学試験の勉強に捧げた。
【正解】 4 devoted
【解説】 この文の構造 she ( V ) all her attention to studying
に注目しましょう。 「彼女の全注意力を、勉強することに(動詞)した」という形になっています。 これは devote A to B
という熟語で、「A(時間・注意・努力など)をB(目的)に捧げる、充てる」という意味です。
【他の選択肢】
- 1 specified: 「~を明記する、指定する」。
specify A to B
という形はとりません。 - 2 advertised: 「~を広告する」。注意を広告する、では意味が通りません。
- 3 reminded: 「~に思い出させる」。
remind A of B
(AにBを思い出させる) という形をとります。
(6)
Gary ( indicated ) that his message was a joke by putting a laughing face symbol at the end of it.
【和訳】 ゲイリーは、メッセージの最後に笑い顔の記号を付けることによって、自分のメッセージが冗談であることを示した。
【正解】 4 indicated
【解説】 「笑い顔の記号 (a laughing face symbol
) を付ける」という行為は何のためでしょうか? それは、自分のメッセージの意図、つまり「これは冗談ですよ」ということを相手に伝えるためですね。 このように、間接的な方法で何かを「示す、表す、示唆する」という意味を持つ動詞が indicate
です。
【他の選択肢】
- 1 deceived: 「~をだます」。冗談とだますのは違いますね。
- 2 sacrificed: 「~を犠牲にする」。
- 3 composed: 「~を構成する;~を作曲する」。
【覚えておくと良いティップス】 「示す」という意味の単語はいくつかありますが、ニュアンスが少しずつ違います。
show
: 最も一般的。「見せる」。He **showed** me his new car.
(彼は私に新しい車を見せた)
indicate
: 間接的に「指し示す」。標識やデータが何かを示す時にも使う。The sign **indicates** the way to the station.
(その標識は駅への道を示している)
point
: 直接的に「指差す」。She **pointed** at the map.
(彼女は地図を指差した)
indicate
の in-
は「中を」、dic
は「言う」という語源です。「心の中を指し示す」ようなイメージですね。
(7)
A: I’m sorry for being late. B: You don’t have to ( apologize ). It’s not your fault that your train wasn’t on time.
【和訳】 A: 遅れてすみません。 B: 謝る必要はありませんよ。電車が時間通りに来なかったのは、あなたのせいではありませんから。
【正解】 1 apologize
【解説】 Aさんが I'm sorry
と言っています。これは謝罪の言葉ですね。 それに対してBさんは You don't have to ...
(~する必要はないですよ) と返しています。 何を「する必要がない」と言っているのでしょうか? 文脈から、「謝罪する」必要がない、と言っているのが明らかですね。 「謝る、謝罪する」という意味の動詞は apologize
です。
【他の選択肢】
- 2 supply: 「~を供給する」。
- 3 determine: 「~を決定する、決心する」。
- 4 instruct: 「~を指示する、教える」。
(8)
A: Do you get nervous before giving a speech in front of the class? B: Yes, I always feel a little ( anxiety ). But I try to stay calm and speak clearly.
【和訳】 A: クラスの前でスピーチをする前は、緊張しますか? B: はい、いつも少し不安を感じます。でも、落ち着いてはっきりと話すように努めています。
【正解】 3 anxiety
【解説】 Aさんの質問 Do you get nervous ...?
(緊張しますか?) が最大のヒントです。 Bさんは Yes
と答えているので、「緊張」に関連する感情を持つことになります。 選択肢の中で、「心配、不安、緊張感」といった意味を持つ名詞は anxiety
です。 feel a little anxiety
で「少し不安を感じる」となり、文脈に合います。
【他の選択肢】
- 1 inheritance: 「相続、遺産」。
- 2 exception: 「例外」。
- 4 confidence: 「自信」。
nervous
とは逆の感情ですね。I feel a lot of confidence.
なら「とても自信を感じる」となります。
anxiety
の形容詞形 anxious
も非常に重要です。
【概念の図式化】 anxiety
と anxious
anxiety
(名詞): 不安、心配feelings of anxiety
(不安な気持ち)suffer from anxiety
不安に苦しむ)
anxious
(形容詞):- ① 心配して、不安で (
about
/for
)I'm anxious about the exam results.
(試験結果が心配だ)
- ② 切望して (
to do
/for
)She is anxious to start her new job.
(彼女は新しい仕事を始めることを切望している)
- ① 心配して、不安で (
(9)
A: Why are you going to Canada, Sarah? B: I’m going to work for an organization that helps children. I’m going to help people who are in need and try to improve their ( welfare ).
【和訳】 A: サラ、どうしてカナダに行くの? B: 子供たちを助ける団体で働くの。困っている人々を助けて、彼らの福祉を向上させるように努めるつもりよ。
【正解】 2 welfare
【解説】 サラが働くのは「子供たちを助ける団体 (an organization that helps children
)」で、「困っている人々 (people who are in need
)」を助ける、とあります。 このような人々の「何を」向上させたいのでしょうか? 彼らの健康や幸福、暮らし向き全般を指す言葉が入るはずですね。 「福祉、幸福、福利」という意味を持つ名詞は welfare
です。
【他の選択肢】
- 1 balance: 「バランス、均衡」。
- 3 reputation: 「評判、名声」。
- 4 genius: 「天才」。
welfare
は、個人だけでなく、社会全体の仕組みを指す言葉としてもよく使われます。
個人の幸福・健康・暮らし向き
We are concerned about the child's welfare
(私たちはその子供の幸福を心配している)
②社会福祉(制度)
the welfare system
(福祉制度)social welfare
(社会福祉)
語源をたどると wel
(well: 良く) + fare
(fare: 暮らす) となり、「良く暮らすこと」が元の意味だと分かります。
(10)
The ( characteristics ) that make rabbits different from other animals are that they have long ears and short tails.
【和訳】 ウサギを他の動物と区別する特徴は、長い耳と短いしっぽを持っていることです。
【正解】 2 characteristics
【解説】 「ウサギを他の動物と違うものにしている (make rabbits different from other animals)」ものは何か、を問われています。 その答えとして、「長い耳 (long ears)」と「短いしっぽ (short tails)」が挙げられていますね。 これらは、ウサギが持つ「性質」や「特色」です。 「特徴、特色、特性」という意味を持つ名詞は characteristics です。
【他の選択肢】
- 1 contributions: 「貢献」。ウサギの貢献、では意味が通りません。
- 3 investigations: 「調査」。
- 4 exhibitions: 「展覧会、展示」。
- characteristic: ある人やモノに特有の、本質的な性質・特徴。
- Generosity is one of his main **characteristics**.
- (気前の良さが彼の主な特徴の一つだ)
- feature: 目に見える、目立った特徴。顔のパーツを指すことも。
- The car’s best **feature** is its safety record.
- (その車の最大の特徴は安全性に関する実績だ)
- trait: (特に人の性格や遺伝的な) 特性。
- Patience is a desirable **trait**.
- (忍耐力は望ましい特性だ)
(11)
A: Did you see the new version of my article for the sports section, Mr. Jones? B: Yes, but it’s ( no better ) than the first version. Please write it once again.
【和訳】 A: ジョーンズさん、私の書いたスポーツ欄の記事の新バージョンを見ていただけましたか? B: ええ、しかし最初のバージョンと**同じくらい良くない(少しも良くない)**ですね。もう一度書き直してください。
【正解】 2 no better
【解説】 Bさんの最後のセリフ Please write it once again. (もう一度書き直してください) が決定的なヒントです。 書き直しを命じられたということは、新しいバージョンは最初のバージョンよりも「良くなっていない」ということですね。
ここで使うのが no + 比較級 + than … という特別な構文で、「…と同様に~ない、…と少しも変わらず~ない」という意味を表します。 no better than the first version で「最初のバージョンと比べて少しも良くなっていない」となり、書き直しを指示する理由としてぴったりです。
「なぜ not better ではないの?」
not better than は「~よりは良くない(同じか、それ以下だ)」という客観的な事実を述べるだけです。 一方、no better than は「期待外れだ」「全くダメだ」という話者のがっかりした感情や、強い否定の気持ちが含まれます。書き直しを命じているこの状況では、no better の方がより自然な表現になります。
【他の選択肢】
- 1 much safer: 「ずっと安全だ」。
- 3 far healthier: 「ずっと健康的だ」。
- 4 still further: 「なお一層遠い」。
【覚えておくと良いティップス】 no + 比較級 の構文は、差がないことを強調する表現です。「くじら構文」として知られる no more … than ~ もこの仲間です。
【概念の図式化】 no + 比較級 のイメージ
A is **no bigger than** B. (AはBと同じくらい大きくない) → AとBの大きさの差はゼロ。「Bが小さいのと同様に、Aも小さい」というニュアンス。
有名な「くじら構文」
- A whale is **no more** a fish **than** a horse is. (馬が魚でないのと同様に、クジラは魚ではない)
(12)
The farmer took his apples to the market on Sunday, but because his prices were too high, ( only a few ) of them could be sold.
【和訳】 その農家は日曜日にリンゴを市場へ持って行ったが、値段が高すぎたため、そのうちのほんの少ししか売れなかった。
【正解】 3 only a few
【解説】 この問題のポイントは、apples が数えられる名詞(可算名詞)であることです。 「値段が高すぎた (prices were too high)」ので、リンゴはあまり売れなかった、という文脈ですね。 数えられる名詞に対して「少数の」を表すのは a few です。「ほんの少ししか~ない」と強調するために only が付いています。 したがって only a few of them (それらのうちのほんの少し) が正解です。
【他の選択肢】
- 1 some hardly: hardly (ほとんど~ない) は準否定語なので、some とは一緒に使いません。hardly any of them なら「ほとんど売れなかった」という意味になります。
- 2 only a little: a little は、水や砂糖のような数えられない名詞(不可算名詞)に使うので、apples には使えません。
- 4 some seldom: seldom (めったに~ない) は頻度を表す副詞なので、この場所には入りません。
【覚えておくと良いティップス】 few と a few、little と a little の違いは、英語学習者が必ずつまずくポイントです。a があるかないかで、話者の気持ちが大きく変わります。
few / little (aなし) | a few / a little (aあり) | |
気持ち | 「ほとんどない」 (ネガティブ) | 「少しはある」 (ポジティブ) |
使う名詞 | few → 可算名詞 | a few → 可算名詞 |
little → 不可算名詞 | a little → 不可算名詞 |
a という一本の光が差すだけで、「ない」から「ある」へ、気持ちが前向きになる、とイメージで覚えてみましょう。
(13)
Bill is a university student. He has a part-time job, but he still ( relies on ) his parents for most of his money.
【和訳】 ビルは大学生です。彼はアルバイトをしていますが、お金のほとんどを依然として両親に頼っています。
【正解】 2 relies on
【解説】 「アルバイトをしている (has a part-time job)」けれども、「お金のほとんど (most of his money)」を「両親 (his parents)」から得ている、という文脈です。 これは、ビルがお金の面で両親に「依存している、頼っている」状況を示していますね。 「~に頼る、依存する」という意味の句動詞は rely on です。
【他の選択肢】
- 1 covers up: 「~を隠す」。
- 3 does with: do with は What will you do with …? (…をどうするの?) のように使いますが、「頼る」の意味はありません。do without なら「~なしで済ます」です。
- 4 approves of: 「~を承認する、~に賛成する」。
【覚えておくと良いティップス】 「~に頼る」という表現は、rely on 以外にもたくさんあります。ニュアンスの違いと一緒に覚えると表現力がアップします。
【概念の図式化】 「頼る」の仲間たち
- rely on: 最も一般的。信頼して頼る。
- depend on: 依存の度合いが強いニュアンス。「~次第だ」の意味も。
- Success **depends on** your effort. (成功は君の努力次第だ)
- count on: 人を「当てにする」。期待感が強い。
- I’m **counting on** you! (頼りにしてるよ!)
- turn to: 困った時に「~を頼る、~に助けを求める」。
- She has no one to **turn to** for advice. (彼女には助言を求める相手がいない)
(14)
A: I hear you had a chance to study in Canada, but you didn’t go. B: Yes, I turned it down, ( to my regret ). It was a big mistake.
【和訳】 A: カナダに留学する機会があったのに、行かなかったんだってね。 B: うん、断ってしまったんだ、残念なことに。大きな間違いだったよ。
【正解】 4 to my regret
【解説】 Bさんは、カナダ留学の機会を断った (turned it down) 後、It was a big mistake. (それは大きな間違いだった) と言っています。 このことから、断ったことを「後悔している」気持ちが分かりますね。 空所には、この後悔の念を表す表現が入ります。 to one’s regret は「(人)が残念なことに、後悔していることに」という意味の決まった言い方です。
【他の選択-肢】
- 1 at my service: 「いつでもお申し付けください、お役に立ちます」。
- 2 in my heart: 「私の心の中では」。
- 3 in my way: 「私のやり方で;邪魔になって」。
【覚えておくと良いティップス】 to one’s + 感情を表す名詞 で、「(人)が~したことには」という、話者の感情を差し込む便利な表現を作ることができます。
例文:
- **To my surprise**, he passed the exam. (驚いたことに、彼は試験に合格した)
(15)
In order to go on a trip to Europe next year, John is trying to ( save up ) enough money. He is only eating out on weekends to cut down on spending.
【和訳】 来年ヨーロッパ旅行に行くために、ジョンは十分なお金を貯めようとしています。彼は出費を減らすために、週末にしか外食をしません。
【正解】 3 save up
【解説】 「ヨーロッパ旅行 (a trip to Europe)」という目的のために、ジョンがお金に関して何をしようとしているかを考えます。 2文目の「出費を減らす (cut down on spending)」という行動からも分かる通り、「お金を貯める、貯金する」ことが目的ですね。 「(目的のために)お金を貯める」という意味の句動詞は save up です。
【他の選択肢】
- 1 bring on: 「(悪いこと)を引き起こす」。
- 2 pass for: 「~として通用する」。
- 4 hand over: 「~を引き渡す」。
【覚えておくと良いティップス】 save だけで「節約する、貯金する」という意味がありますが、up が付くとどういうニュアンスが加わるのでしょうか?
【概念の図式化】 save vs save up
- save: 漠然と「節約する、貯金する」という行為。
- I’m **saving** money. (貯金しています)
- save up: 特定の目的のために、コツコツと「貯め上げる」という達成感のニュアンス。
- I’m **saving up** for a new car. (新しい車のために貯金しています)
up には「完全に、すっかり」という意味合いがあり、目標に向かって積み上げていくイメージが加わるのです。
(16)
A: What do you think of Alice’s Spanish? B: It’s very good. She’ll be able to live and work in Spain without any problems. She really ( has a good command of ) it.
【和訳】 A: アリスのスペイン語、どう思う? B: とても上手だよ。彼女なら何の問題もなくスペインで生活し、働けるだろうね。彼女は本当にそれを自由自在に操れるんだ。
【正解】 3 has a good command of
【解説】 アリスのスペイン語が very good で、「スペインで問題なく生活し働ける」レベルだと評価されています。 これは、彼女がスペイン語を非常にうまく使いこなせる、ということを意味しますね。
have a good command of ~ は「~(特に言語や知識)を自由自在に操る、~に精通している」という意味の重要な熟語です。
【他の選択肢】
- 1 takes a good look at: 「~をよく見る」。
- 2 pays a good price for: 「~に良い値段を払う」。
- 4 gives a good reason of: give a good reason for なら「~の良い理由を挙げる」ですが、of は使いません。
(17)
A: How is the novel you are reading? B: It’s good, but ( at times ) it is hard to understand. The author uses very complex language.
【和訳】 A: 読んでいる小説はどう? B: 面白いよ、でも時々理解するのが難しいんだ。作者がとても複雑な言葉遣いをするからね。
【正解】 4 at times
【解説】 Bさんは小説を It’s good (面白い) と評価しつつ、but (でも) と続けています。 そしてその理由として The author uses very complex language (作者が複雑な言葉を使う) と述べています。 このことから、小説が「常に」難しいのではなく、「面白いけれど、難しい部分もある」ということが分かります。 「時々、時として」という意味を表す熟語は at times です。
【他の選択肢】
- 1 with ease: 「簡単に、楽々と」。文脈と逆の意味です。
- 2 on board: 「(船・飛行機・バスなどに)乗って」。
- 3 in turn: 「順番に、交代で」。
お疲れ様でした。英検2級は主に単語の意味や熟語を聞く場合が多いので市販の単語帳で対応できます。しっかり単語を覚えて試験に望んでください。