先日、当塾に通われているアサンプション国際高校の生徒が英検2級に合格しました。おめでとうございます。
今回はどのように3ヶ月で合格したのかの経緯を共有いたします。
入塾時はどのような状況?
まずは彼女が入塾した時の状況です。
関学の指定校推薦に英検2級が必要のため6月末の試験までに英検を必ず合格する必要がありました。
そして、同時並行で内申点も指定校の基準以上が必要でしたので学校の定期テストも高得点をとる必要性がありました。
また、英検2級を取得するために他塾様で英検取得講座を半年間通塾されていましたが、取得できず当塾に問い合わせをしていただきました。
面談をした時にお父様と何とか3ヶ月で合格できるプランを説明しました。もちろん彼女にも習い事を休むなど色々と協力をしてもらえるかもお話をしました。
入塾してからは?
入塾して頂いてからは
単語
英語長文によく出てくる文法
この2つに焦点を当てて勉強を1対1で教えていました。本来は1対1の授業はしていませんが今回の彼女の目的が英検を取得することだけでしたのでこのような授業スタイルを選択しました。
授業頻度は2日に1回のペースで実施をして、単語テストも何度も実施しました。その甲斐あって
入塾当時は単語をほとんど覚えていませんでしたが、2ヶ月で1600個覚えてもらいました。
授業では、英検の過去問を2015年度から2022年度までの全ての問題を解き、解説をおこなう無駄のない授業をしました。
もちろん、お父様とは何度も連絡を取り合い進捗状況をご報告しました。
どのような戦略だったのか?
まずは、リスニング、英文法をしない。3ヶ月と時間が限られている中で全てを教えることは出来ないと判断をして英語長文と筆記に全ての時間を注ぎ込みました。満遍なくするのではなく安定した点数を取るために単語と構文把握ができれば安定する英語長文。ほぼ丸暗記で500点以上は確実に取れる筆記に時間の全てを使いました。
1次が合格したら2次試験の面接対策も1日1時間を目処に2週間おこないました。些細なところですが面接も暗記したら減点はなくなります。高得点を取りに行くのではなく減点されない答え方を伝えました。
最後に
彼女の場合は英語能力は決して高くありませんでしたが、日々コツコツと勉強する努力ができる子でした。努力できる子が合格してくれるのは本当に嬉しいです。おめでとうと!
さて、最後にお伝えするのは「大学の一般受験のために英検を取る」事だけはおすすめしません。
ここまで読んで頂いたのに最後に何を言っているんだ?と思われるかも知れませんが事実です。
英検2級は中学生でも取ろうと思えば取れます。実際当塾の豊中高校、池田高校、茨木高校、天王寺高校の生徒たちは中学の時に取得しています。
高校受験のために英検2級取得は大いに賛成です。複数回受けれて、みなし得点も非常に高い。
しかし、大学受験では使えたとしてもその日程は倍率が高く合格するのは難しいと思います。
経済学部:一般5.1倍/英検利用4.8倍
社会安全:一般6.2倍/英検利用6.2倍
総合人文学:一般4.2倍/英検利用16.5倍
政策創造:一般4.1倍/英検利用4.1倍
政策創造(国際アジア)一般3.3倍/英検利用4.9倍
法学部:一般6.3倍/英検利用5.9倍
人間健康:一般5.6倍/英検利用5.2倍
受験日程も6日中3日しか使えず勉強した割にはリターンが少ないように思えます。
なので、大学受験の勉強をしているついでに英検も取れて
一般受験の時はどちらも使える状態が一番望ましいと思います。
後悔がない受験戦略を取りましょう!