学校推薦についてのあれこれ
以前の記事の続きです。
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入試別にメリット・デメリットを考えてみた
学校推薦(指定校推薦)というのは、あらかじめ学校別に大学への推薦枠が決められており
推薦枠を評定平均や学校の生活態度などを考慮して学校が生徒を大学に推薦する制度です。
全て専願で、出願すれば合格する可能性が高いが実力テストを課している大学もある。入学後は成績、出席率が後輩たちへの推薦枠に影響をします。
8月の下旬ぐらいに推薦枠が発表されます。推薦枠の取り消しや、増えたりすることがあるので必ず受験をする年の推薦枠の確認を怠らない。
難易度は?
明確な人数は公表されていないので、生徒の話を毎年聞いてる感じでの予想で申し訳ないのですが
池田高校、箕面高校の二つの高校でも関関同立の推薦枠は各学部に1人あるかないかだと思います。
(同志社なら2つだけ、関大なら全てあるなど高校によってバラバラ)
私立高校だともう少し多いかもしれませんが、私立高校の場合は単純な学力で決められる場合と運動部専用の推薦枠が用意されている場合があります。
豊中市内からよく通学されている生徒が多い履正社高校、早稲田摂陵高校などが一例です。
推薦人数が少ない、評定平均が高くないといけない(4.0以上が目安)と条件が高く
合格するまでには狭き門だと言えます。
個人的な考えですが、学校推薦は志望大学の受験機会が増えてラッキー!っと軽い気持ちで受験するのであれば安易な考えだと思います。
理由は、一般試験に間に合う可能性が低くなるからです。
3年生の中間、期末テストも評定に関わるのでこの二つの試験の準備をするのであれば1ヶ月半は受験勉強をせずに試験対策をしなければなりません。
そうすると、ほとんどの生徒が暗記科目である日本史、世界史などが一般入試に間に合わなくなる可能性が高まります。
推薦の合格者が入学後の英語のクラス分けテストの点数が一般入試で入学した生徒より点数が低い事もあります。
リスクを許容できるのか?
本気で行きたい大学であれば学校推薦で確実に決めるつもりで学校のテストに臨むべきです。
当塾で学校推薦を使用したのは
関西大学のスポーツ学科にどうしても行きたいと言っていた雲雀ヶ丘高校の生徒だけです。
(推薦枠は1つでした)
この生徒の場合は1年生から通塾していたので、学校推薦に落ちた場合でも一般入試に向けてしっかり準備はできていました。
もし、高校3年生の時点で受験勉強を始めていない生徒が私の所に推薦入試の事を聞いてきたら
高確率で受けることを辞めるように説得しています。
それぐらいリスクが高い受験法方法だと思っています。
メリットは?
もちろんメリットはあります。
それは、
・自分の学力以上の大学に受かるかもしれない
・活動実績が考慮される
・自分の得意分野で勝負ができる
だと思います。詳しくは下記に明記します。
一番のメリットは一般入試を回避できる事だと思います。
募集人数
良いところ
・特定地区、地域の募集枠が設けられている(例)神戸市外大など
悪いところ
・募集人数は前年度の生徒の成績に左右される
・校内選考を経て合格するまでが少数
・募集人数がひと握りである
出願条件
良いところ
・特別な活動や部活動の実績を評価
・コツコツとテスト勉強をしていた事を評価
悪いところ
・条件を満たしていても推薦されるとは限らない(私立に多い)
・低学年からの学校成績も評価に入るので早い段階から勉強する必要がある
志が高く進学理由が明確で学習意欲が高くなければいけません。
選抜方法
良いところ
・面接や小論文などで自分の考えをアピールする
・自分の得意分野で受験できる
悪いところ
・一般入試と求められている事が違う
・対策の時期が重なる
・一般入試の学習と並行するのは負担が大きい
・専願である
まとめ
不合格だった場合に一般入試に切り替えなければいけないのが弱点ですが
自分の得意分野、テストの学習成果で勝負できる生徒はチャレンジしてみても良いと思います。
自分と向き合い何が自分の長所なのかを理解する良いチャンスです。
また、スポーツ、芸術、音楽に秀でているのであれば評価されるので
部活を頑張った生徒にもおすすめです。
塾長こそこそ話
高校の実態について。
私立高校の進学先のパンフレットを見た時にこの高校からあの大学に!?っと思う時が
幾度もあります。
特進クラスや最上位クラスの子なのかな?と思いますが
実際は部活動の推薦がほとんどです。
各部活で持っている推薦枠があるか、運動部での推薦枠、文化部での推薦枠がある場合など
高校によって違います。
スポーツが強い、文化部が強い高校にいる生徒は
この枠を使うのも立派な戦略だと思います
結局は払った投資額(授業料)からどれだけリターンを得れるかも大切だと
個人的には思います。