📚近畿大学 解説

【13】部分否定:Not all…(全員が~ではない)

項目内容
和訳野菜と魚が好きな人ばかりではないということは、誰もが理解している。
正解エ.not
思考の再現Step 1:空所の後ろにある all に注目。
Step 2:ここで言いたいのは「全員が~というわけではない(部分否定)」。
Step 3:英語では、「100%(all)」に対して 「not(~ではない)」というスポットライト を当てることで、「100%ではない=一部は違う」という意味を作る。副詞である not だけが、形容詞的性質を持つ all を修飾できる。
強化解説💡 Not + All = 100%ではない 「All」という強烈な単語に「Not」というヒビを入れる イメージです。これにより、全否定ではなく部分否定(「〜な人もいるし、そうでない人もいる」)が成立します。

NoNone との決定的な違い: No は形容詞的な限定詞のため、同じ限定詞の all とは一緒に使えません。None はそれ自体が名詞(主語など)なので、直後に all people という名詞を重ねることはできません。

【14】比較対象の代名詞:That of…

項目内容
和訳東京タワーのデザインは、エッフェル塔のそれ(デザイン)とほぼ同じだ。
正解ウ.that
思考の再現Step 1:比較対象を揃える必要があります。空所には「デザイン」という言葉の代わりが入ります。Step 2:英語は繰り返しを嫌う。しかし、it(まさにその現物)ではありません。Step 3:ここでは「エッフェル塔の『デザイン』」という**「種類・概念」を遠くから指さすイメージ**が必要。それが that です。
強化解説💡 That of… は「Aの〜はBの〜と同じ種類だ」の鉄則表現

itthat の違い: it は「東京タワーのデザインそのもの(現物)」を指し、比較対象が物理的に同一物になってしまいます。 that は「デザイン」という種類や概念を指し、比較対象が同じ種類の別のものであることを示します。

one との違い: one不特定な可算名詞の代わりですが、the design のように特定された名詞や、of で修飾される場合は that が好まれます。

【15】場所の副詞句による倒置と名詞節の単数扱い

項目内容
和訳角を左に曲がったすぐのところに、私のお気に入りのカフェがある。
正解エ.is
思考の再現Step 1:文頭が Just around the corner…(場所を表す副詞句)で始まっているので、倒置(M+V+S)の可能性が高い。
Step 2:動詞の後ろにある where my favorite cafe is located が実質的な主語(名詞節)です。
Step 3:**「〜という場所/事実」などの「節(文の塊)」は、単数扱い(一つの概念)**とみなす。だから動詞は単数の is
強化解説💡 倒置と主語の発見:文頭に場所(Just around the corner)や時(Then)の副詞句が来ると、V + S の倒置が起こりやすくなります。

💡 名詞節は「単数の塊」Where S V...What S V...That S V... などの名詞節は、たとえ内容が複数でも、文法的には「一つの概念」として扱われるため、動詞は必ず 単数形 (is/was) になります。

【16】分数の表現:分子が2以上なら分母は複数形

項目内容
和訳いくつかの推計によると、世界の人口の5分の3が、今世紀末までに気候変動の深刻な影響を受けるかもしれない。
正解イ.fifths
思考の再現Step 1:three の後ろの単位。これは分数の表現です。
Step 2:分数は「分子(普通の数字)」+「分母(序数)」で作る。
Step 3:分数は**「分母の数でカットしたものが分子の数だけある」という感覚。分子が2以上のとき、「カット」が複数集まっているため、分母は複数形(s)**になる。
強化解説🤔 なぜ s をつけるのか?fifth (5分の1) という単位が3つあるからです。例: apple が3つあれば three apples となるのと同じ理屈です。

【17】条件を表す分詞構文由来の接続詞:Provided

項目内容
和訳後で変更が必要になるかもしれないと皆が理解してくれるなら、その計画を進められると思う。
正解ウ.provided
思考の再現Step 1:文と文を繋ぐ「接続詞」の働きをするものが必要で、意味は「もし~なら(条件)」。
Step 2:選択肢の中で接続詞的に使えるのは provided (または providing)。
Step 3:Provided (that) … の元々の意味は「〜という条件が提供・用意されるならば」で、条件を表す表現として定着している。
強化解説💡 Provided / Providing (that)…If の代用:元々は分詞構文が接続詞化したものです。「その条件が満たされている状態(provided)」という意味合いから、If よりややフォーマルな条件を表します。/
❌ Run-on Sentence の回避:is provided のように動詞を入れると、接続詞がないため、1つの文に動詞が2つ以上できてしまい、文法的に成立しません。

【18】記憶系動詞の目的語:Recall + 動名詞(~ing)

項目内容
和訳彼が私のために市役所へ行ってくれると言ったのを、はっきりと覚えている。
正解イ.him saying
思考の再現Step 1:動詞 recall(思い出す)の後ろの形が問われている。
Step 2:recall は「過去の出来事を呼び起こす」動詞。
Step 3:**to不定詞(→)**はこれからすること(未来)。**動名詞(〜ing)**は既に起きた生き生きとした事実(過去・現実)。「思い出す」のは「既に起きたこと」なので、**ing(動名詞)**を取る。him は動名詞の意味上の主語。
強化解説💡 記憶系動詞の使い分け
/ Recalling (思い出す系): Remember, Recall, Regret は「過去のアルバムを取り出す」イメージで、〜ing を目的語に取ります。
❌ To-不定詞は未来志向recall to say は「これから言うべきことを思い出す」となり不自然です。

【19】前置詞+関係代名詞:In which (System の枠組み)

項目内容
和訳1月1日にひとつ年をとるという日本の伝統的な年齢の数え方(数え年)に従うと、私は今年21歳だ。
正解ウ.in which
思考の再現Step 1:先行詞は system。カンマで挟まれた挿入節。
Step 2:後ろの文 a person becomes one year older… は完全な文(SVC)が成立している。
Step 3:先行詞 system は「仕組み」という抽象的な**「枠組み・箱」「そのシステムの中で (in the system)」** 年をとるという意味なので、in which が正解。
強化解説💡 「完全文」がカギ:関係代名詞 which を単体で使うと、後ろの文はSかOかMが欠けた不完全な文になります。

今回は完全文なので、in which(=関係副詞 where の役割)が必要です。/ 💡 前置詞の選定system という「枠組み」や「ルール」の中にいる、という意味で in が最適です。

❌ 関係副詞の制限how は先行詞(the way)と一緒に使えない、when は時を表すので system とは合わない、などの理由で除外されます。

【20】仮定法過去完了の倒置:Had S p.p.

項目内容
和訳まっすぐ行っていたら、繁華街への出口を見逃すことはなかっただろうに。
正解イ.Had you gone
思考の再現Step 1:文の後半 you would not have missed は仮定法過去完了(過去の事実への後悔・妄想)のシグナル。
Step 2:前半も仮定法過去完了(If S had p.p.)の形であるべき。しかし選択肢に If がない。
Step 3:If 省略による倒置。元の形 If you had gone... から If を消すと、助動詞の Had が先頭に出る(疑問文の語順)。
強化解説💡 仮定法は過去の妄想:仮定法過去完了は「あの時、もし〜だったら(実際はそうではなかったが)」という過去の事実に反する仮定を表します。/
💡 If 省略の倒置パターン /
仮定法過去完了: If S **had** p.p.Had S p.p. /
❌ Go の誤解Go..., and you will...(命令文+未来)の形と混同してはいけません。後半の助動詞 (would have missed) が仮定法であることを示しています。