先日GRITと言う本を読了しました。ペンシルベニア大学で心理学の教授として教鞭をとっているアンジェラ―ダックワーズ教授が書いた本です。彼女は中国からアメリカに移民をして、厳しい父の元で育てられ、ハーバード大学に入学をしました。専攻は神経生物学。その後マッキンゼーに就職をして、数年で退職をしたのちに地元の公立中学の数学教師をしています。

その時に教育心理に興味を持ちペンシルベニア大学で心理学を勉強しています。その時の研究成果が素晴らしく「マッカーサー賞」(通称天才賞)を受賞しています。ちなみに「マッカーサー賞」のマッカーサーはGHQのあのマッカーサーとは別人の方です。

こんな、素晴らしい学歴をもっている彼女でも幼少期から父に「お前には才能がない」などと言われていました。

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塾長
どんだけ厳しいんだよ、、、、

彼女の事は数ヶ月前から違う教育心理学の先生の本で名前はよく見ていたので、読んでみたいと思っていた本でした。結論から言うと、とても参考になりGRITを鍛える事がどれだけ大切かを実感する本でした。

努力するの諦めてませんか?

皆さんは、周りの出来る人を見て「彼は才能がある」「彼女は天才だ!」と言って自分と比較するのをやめていませんか?

人間は自分より才能がある人を神格化して、努力してない自分を守る傾向にある。そう思えば自分に引け目を感じる必要がないからです。しかしそんな時は、その人は私達の見えない所で努力をしているという事を認識しましょう。

バスケの神様マイケル・ジョーダンのプレーを見た高校生はもうあんまりいないかもしれません。(今だとデュラントとカリーですかね?)

時間がある時にまた彼のプレーを見て下さい。コートの神さまと言われるのが納得します。そんな神さまの言葉で私が大好きな言葉があります。

 私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功したんだ。


I’ve missed over 9,000 shots in my career. I’ve lost almost 300 games. 26 times I’ve been trusted to take the game-winning shot and missed. I’ve failed over and over and over again in my life. And that is why I succeed. 

バスケの神様もこんなに失敗をして、その都度立ち上がり成功してきました。それだけで、勇気が湧いてきませんか?彼ほど自分は努力をしたのか?と考えます。

やり抜く力も訓練が必要

この本では、彼女や有名人の幼少期の話、数百人からなる実験のエビデンスベースの話などが書かれています。

その中でも「やり抜く力」の育てた子供たちの方が、卒業時の学力試験の成績が高く、博士課程、医学生の方が4年生大学生よりも「やり抜く力」が強い事が分かりました。

そしたら、この「やり抜く力」を鍛えるにはどうしたらいいのか?彼女は、本当の事は、まだ研究が初期段階だから分からないと論じていたが、子どもたちの「やり抜く成功体験」が関係していると論じています。

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塾長
当塾では単語テストが未合格なら合格するまで帰れま10を実施してます。

そして、「やり抜く力」が強いひと程、健康的な生活を送り、幸福度が高いこともデータから分かっています。たゆまぬ努力によって、誰もが天才になれることを本書では述べられており、とても勉強になりました。