高校と大学の学びの成果を接続させることをねらいとして、大学入試改革が進められています。具体的には、現在の大学入試センター試験に変えて、大学入学共通テストを2020年度から導入する予定。
何がどう変わるのか。独立行政法人大学入試センター審議役(新テスト作問・調査研究機能強化担当)の大杉住子さんのインタビュー記事を元にブログを書きます。
記者から「 2017年11月に新テストのプレテストが実施されて、その問題が公表されています。ニュース、新聞でご覧になった人は多いと思いますが、具体的には何が変わるのでしょうか?」と質問され大杉さんは、
「これまでとまったく異次元の問題が大学入試の足切り試験になるかも?ひょっとすると現段階では、そんな誤解があるかもしれません。もちろんそういう事ではありません。これまでのセンター試験での実績や蓄積を生かして、よさを受け継ぎながら新テストへ移行しますので、過度な心配はいらないと思いますよ。」
では、どこが変わるのでしょうか?
「新テステストは「思考力・判断力・表現力」を重視する方針です。それでテストの内容が「知識重視から思考重視へ」舵を切るといった単純な取り上げされ方がされがちです。しかし正確に言えば、そうではなく、新テストでは、知識と思考力の双方を問う出題を目指しています。
具体的には、授業の中での学習場面を設定した問題や、実社会の課題に則した問題。資料や、データをもとに考察する問題などを各教科に織り交ぜていく。つまり暗記した知識を機械的に取り出したら解ける問題にしない工夫が施されています。」
以上が今回のインタビューで話されてた内容です。様々な憶測が話されてる中、センター試験を作っている審議役の方のお話は、一つの指針になると思います。
まとめると、「新テストは資料から問題を読み取る。しかし答える為には事前の予備知識は必要になっている」という事ですね。
この、インタビューは4回ありますので、随時更新していきます。